「有給まで取って、意味あるのか?」1歳の息子の誕生日に遅れた夫。だが、5児の父の先輩に一喝され顔面蒼白
1時間遅れて帰った夫の第一声
息子が1歳を迎えた平日、私は有給を取り、朝から誕生日の準備に追われていました。
好物のおかずを作り、部屋を飾り、ケーキも用意して、夫の帰りを待ちます。
「定時で帰ってきてね」と、一カ月前から何度も念を押していました。
けれど定時を過ぎても音沙汰なし。
空腹でぐずる息子を待たせるのも忍びなく、私たちは二人だけでろうそくを灯しました。
小さな手でケーキを指す息子に、私は笑ってみせました。
それでも、誰も座らない席に並べたもう一つの皿を見るたび、胸の奥がしんと冷えていくようでした。
夫が帰ってきたのは、それから1時間ほど後のことです。ケーキの箱を横目に、夫は面倒くさそうに言いました。
「有給まで取って、意味あるのか?」
本人は覚えてないんだから、と続ける夫。息子の初めての誕生日を、心底どうでもいいと思っているようでした。
「じゃあ、あなたの誕生日も祝わなくていいのね」
私がそう返すと、夫は鼻で笑いました。
夫は当たり前のように席についたのです。
ケーキのいちごを息子の口に運びながら、私は静かに決めました。もう、この人に期待するのはやめようと。
子煩悩な先輩の前で顔面蒼白
その日を境に、私は夫の世話を最低限に切り替えました。
おはようも、おかえりも、口にするのをやめたのです。
家庭がよそよそしくなったと感じたのか、夫は職場でこぼしたようでした。
相談相手は、5人の子を育てあげた面倒見のいい先輩です。
「お前、それは奥さんが正しい」
先輩はきっぱりそう言い、こう続けたと聞きました。
「1歳が覚えてなくても、飾りつけた時間は奥さんが一生覚えてるんだ」
周りの同僚まで深くうなずいていたそうで、夫は反論の言葉も出ず、顔面蒼白になって黙り込んだといいます。
その先輩は、自分の子の誕生日には必ず有給を取ると決めているそうです。
夫は、その姿と自分を並べて、ようやく恥ずかしくなったのでしょう。
その夜、夫はしおれた様子で私の前に立ちました。
「今まで、本当に悪かった」
「気にしてないよ、とは言えないかな」
私はそれだけ返し、それ以上は責めませんでした。以前の私にはできなかった、線の引き方でした。
夫はしばらく所在なげに立っていましたが、私はもう、機嫌をとってあげる気にはなれませんでした。
息子はもう2歳半です。夫は帰宅すると自分から息子を抱き上げ、寝かしつけまで買って出るようになりました。
「来年の誕生日は、俺が飾りつけ担当な」
張り切って戸棚から折り紙を出す夫を、息子がきゃっきゃと見上げていました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














