「昨日の早退、仮病だよ!」と休憩室で得意げに話す同僚。残業を代わった私が声をかけると、場が凍った
休憩室から聞こえた同僚の笑い声
同僚は休憩室で、仮病で早退したことを得意げに話していました
私は20代の会社員です。
前の日の夕方、定時より少し前のことでした。
同じチームで案件を進める同僚が、『体調が悪いので帰ります』と言い出しました。
翌朝までに仕上げなければならない作業が残っていましたが、つらそうにしている同僚に、『先に上がって。残りは私が見るから』と声をかけたのは私です。
残った入力と確認は私が引き受け、作業を終えて会社を出たのは夜の十一時過ぎでした。
翌朝、同僚は『もう大丈夫です』と明るい顔で出社しました。
その場は、元気ならよかった、で済ませました。寝不足の私は、短く返事をして席に着きました。
昼休みの終わり頃、午後の作業に使う資料の束を抱えて廊下を歩いていると、休憩室から同僚の笑い声が聞こえました。
中では、同僚と別の部署の社員が長机に並んで座っています。
同僚は手をひらひらと振りながら、上機嫌で話していました。
「昨日の早退、仮病だよ!」
「推しのライブに行ってたの。」
私は休憩室の入口で足を止め、黙って同僚の話を聞いていました
別の部署の社員は、どう答えていいか迷うように、困り顔で相づちを打っています。
私が休憩室の入口で足を止めたことにも気づかず、同僚は弾んだ声で話し続けています。
昨日の私の残業は、そのライブの夜のためだったのです。
腹が立ちましたが、ここで飛び込んでも、『冗談ですよ』と笑ってかわされるかもしれません。
私は資料を抱えたまま、口を一文字に結んで、続きを聞くことにしました。
手の中の資料に、自然と力が入りました。
同僚の話は止まりません。
「定時後の残業とか、無理だし。」
残業を代わったのが私だと分かっているはずなのに、同僚に悪びれる様子はありません。
笑顔で休憩室に入った私
私は笑顔をつくって休憩室に入り、同僚に声をかけました
私は資料を持ち直し、ゆっくり息をはきました。それから笑顔をつくって、休憩室に入りました。入口から長机のそばまで歩いていくと、同僚がようやく私に気づきました。状況がのみこめない顔でこちらを見ています。
「ライブは楽しかった?」
同僚の笑顔が固まり、笑い声がぴたりとやみました。
「昨日の話、全部聞こえたよ。」
同僚はうつむいてうなずき、午後の入力作業を引き受けました
同僚の頬から色が抜け、口元がこわばりました。表情は固まり、目だけが落ち着きなく動いています。
「ごめん、今のは、その……!」
私は長机のそばに立ち、抱えていた資料の束を同僚の前にそっと置きました。それは、今日中に処理する必要がある入力作業の資料です。普段から同僚と分担している仕事でしたが、昨日は私が同僚の分まで引き受けていました。そこで、今日の入力作業は同僚に担当してもらおうと考えたのです。
「昨日代わった分、入力は全部頼むね。」
同僚はうつむいたまま、小さく首を縦に振るばかりでした。隣の社員も気まずそうに黙り込みました。
私は自分の席に戻り、残っていた確認作業を再開しました。同僚が入力作業を引き受けてくれたことで、私は確認作業に集中できました。その日は仕事も順調に進み、定時に会社を出られました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














