「今月も厳しくて、15万は来月返す」半年はぐらかす結婚前提の彼。先週はなかった未開封の箱に貼られた一枚
半年返ってこない15万円
半年前に15万円を貸した彼に、返済のことを聞きます
結婚を前提に付き合っていた彼に、15万円を貸したのは春のことでした。
副業の取引先に急な支払いがあり、今月だけ現金が足りない。そう頭を下げられ、私は貯金から振り込みました。
その夜、「来月の給料日に必ず全額返す」というメッセージが届きました。
けれど、それから半年。返済は一度もありません。
そのあいだに彼はスマホを新しい機種に替え、週末にはゴルフの予定を入れていました。
その日、彼の部屋で、私は思い切って聞きました。
「お金、どうなってる?」
彼は、新しいスマホから目を離さずに答えました。
「今月も厳しくて、15万は来月返す」
余裕がないと言う彼の部屋の隅に、見慣れない箱があります
同じ言葉を聞くのは、もう何度目か分かりません。それでも、結婚を考えている相手を疑いたくない。
お金のことでしつこく言う女だと思われたくない。そんな気持ちが邪魔をして、私は強く言えずにいました。
「ほんと、余裕ないんだよ」
そのとき、部屋の隅に置かれた大きな段ボール箱に目が留まりました。先週来たときには、なかったものです。テープは貼られたまま、開けた様子もありません。
何が届いたのかと聞くと、彼は仕事の資料だと答えます
「この箱、何が届いたの?」
「し、仕事の資料だよ」
彼はそう言って、箱から目をそらしました。仕事の資料にしては、細長くて大きすぎる箱です。
それに、彼は家に仕事を持ち帰る人ではありません。私は箱の前にしゃがみ、貼られた伝票を見ました。
部屋の隅の大きな箱
伝票には、ゴルフクラブを代引きの12万円で買ったとありました
品名の欄には、ゴルフクラブ。支払いの欄には、代金引換で12万円と書かれていました。
「ゴルフクラブ、代引きで12万?」
伝票の日付は一昨日でした。彼は一瞬言葉に詰まり、それから開き直ったように言いました。
「週末のコンペで使うんだよ」
厳しいのに12万円は払えたのかと聞くと、彼は黙ります
今月も厳しい、余裕がない。ほんの数分前にそう言った同じ口で、彼はコンペの話をしています。
半年分の言い訳が、頭の中で一つにつながりました。私は立ち上がり、彼の目をまっすぐ見ました。
「厳しいのに、12万は払えたの?」
彼は何も言い返せず、箱から目を離せずにいました。私はスマホを開き、半年前に届いた、来月の給料日に必ず全額返すというメッセージを彼に向けました。
「やりとりは、全部残してあるからね」と私は静かに告げました。
「未開封なら、高く売れるよね」
私は合鍵を置き、15万円を返して、私たちも終わりだと告げます
彼は箱を見つめたまま、うつむいて動きません。私は、預かっていた合鍵をテーブルに置きました。
「15万を返して。私たちも終わり」
「え、待ってよ」
彼の声には答えず、私は部屋を出ました。月末、15万円は全額振り込まれ、クラブは開けずに売った、コンペも行けない、と短いメッセージが届きました。
副業の取引先への支払いが本当に必要だったのかも、もう確かめる気はありません。私は返信せず、その日のうちに彼の連絡先を消しました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














