「来月も、誰かの家で出前でいいよね?」と毎回人の家を会場にするママ友。友人と二人で返した日、表情が一変した
食後のリビングで続く、ママ友のいつもの頼みごと
彼女は食後に、来月も私の家でと当たり前のように頼みました
私には、子どもが同じ幼稚園に通うママ友が二人います。
月に一度、三人で誰かの家に集まってランチをするのが習慣です。
この日の会場は、私の家のリビングでした。
二人のうち、友人は私と同じように、手料理を持ち寄ったり、順番に場所を提供したりしています。
ところが、もう一人の彼女は、この一年ほど一度も自分の家を会場にしたことがありません。
彼女が持ってくるのは、小さな焼き菓子ひとつだけ。それでも、いつも真っ先に肘かけのある椅子を選んで腰を下ろします。
この日も、食後のコーヒーが空になるころ、彼女はカップを置いて、いつもの調子で言いました。
「来月も、誰かの家で出前でいいよね?」
私は不満をのみこみ、彼女の決まり文句に黙ってうなずきました
私はつい、いつものように黙ってうなずいてしまいました。
場所を提供する側には、準備や後片づけの負担があります。前の日から床を拭き、人数分の食器をそろえ、食べ終えたあとの洗い物まで残ります。それでも空気を悪くしたくなくて、これまでは笑ってうなずくだけでした。
以前、友人がたまには別の家で、と軽く聞いたときも、彼女は笑ってこう返しました。
「うちは人を呼べる部屋じゃないの。」
そう言われると、それ以上は誰も強く言えません。半年、一年と続くうちに、胸の中のもやもやは少しずつたまっていきました。
実は、この日の集まりより前に、公園で友人と二人になったとき、毎回私たちばかりよね、と愚痴がこぼれました。次の会では一度、二人で伝えてみようと決めていたのです。
彼女のほうを向いた、私と友人
私と友人は、笑顔で彼女の家に行きたいと切り出しました
私は友人と目を合わせました。そして、カップをそっと置き、彼女のほうへ笑顔を向けました。
「次は、あなたの家に行きたいな。」
すぐに友人も身を乗り出して、にこやかに続けてくれました。
「いいね、私も行きたい!」
笑顔で並ぶ私たちを見て、彼女はしばらく黙りこんでいました。
彼女は鞄をつかんで帰り、その後グループを抜けました
彼女は『えっ、うちは……』と言いかけて、声が小さくなりました。私は笑顔のまま、彼女の顔をまっすぐ見て言いました。
「部屋のことは、気にしないよ。」
彼女は落ち着きなく目を動かし、膝の上で両手を握りしめました。眉を寄せ、口の端を小さくひきつらせています。そして、ついに椅子を引いて立ち上がりました。
「家には、絶対に呼べないの!」
そう言い残すと、彼女は傍らに置いていた鞄をつかんで、足早に玄関へ向かいました。扉の閉まる音だけが、リビングに残りました。
私と友人は目を合わせ、小さく息をつきました。その夜、彼女はグループのトークから静かに抜けていました。
本当に人を呼べない事情があったのかは分かりません。ただ、二人の気持ちはずっと軽くなりました。
今は友人と二人、順番に互いの家へ呼び合って、気楽なランチを楽しんでいます。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














