出典:写真AC
新幹線の座席移動を巡り、窓際から無言で立ち上がり舌打ちをした乗客の行動がSNSで大きな議論に。現代の移動スタイルがぶつかり合う現場の実態
新幹線という限られた空間の中で、隣り合わせた見知らぬ人同士が快適に過ごすためには、一体何が必要なのでしょうか。先日、SNS上で投稿されたある光景が、多くの人の関心を集めています。投稿主が目撃したのは、窓際の席から立ち上がった男性が、通路側の席でパソコンを広げている若い男性に対し、一言の挨拶もなく舌打ちをして無理やり通り抜けていったという衝撃的な場面でした。
本来であれば、通路を塞いでいる形になる通路側の乗客に対し、すみませんと一声かけるのが社会通念上のマナーと言えるでしょう。しかし、この投稿に対して寄せられた反応は、窓際男性の振る舞いを非難するものだけではありませんでした。SNS上では、
『ひと言あれば普通にどくのに』
『舌打ちは完全にアウト』
といった声が上がる一方で、
『出入りするのわかってんだから、通りやすくするのがマナー』
『パソコンする方が悪い。パソコンは窓側でやって』
といった、通路側で作業をする側への厳しい意見も散見されました。
背景には、近年のモバイルデバイスの普及により、新幹線内をオフィス代わりにするビジネス利用が増えたことがあります。一方で、キーボードを叩く音や、作業に没頭して周囲への注意が散漫になる様子を快く思わない層も一定数存在します。実際に『自分はパソコンのキーボード音が気になる』という意見や、ビジネス専用車両の利用を推奨する声も目立ちました。通路側という、いつ誰が通るか分からない場所に座りながら、他者の移動を妨げるような状況を作ること自体が配慮不足であるという指摘です。
しかし、たとえ相手に非があると感じたとしても、不機嫌を露わにする舌打ちという行為が許容されるわけではありません。かつての車内では、見知らぬ人同士が新聞や窓の外の景色をきっかけに言葉を交わすような、ゆるやかな交流がありました。現代では効率性やパーソナルスペースの確保が重視されるあまり、他者を自身の利便性を邪魔する障害物のように捉えてしまう傾向があるのかもしれません。
『謝ったら負けみたいな考えの人、確実に増えた』という指摘は、現代社会の余裕のなさを象徴しているようにも感じられます。














