「評価を下げますよ」フォローした業務すら悪く取られ脅された私→面談でも着地点が見えず辞めた結果
穴埋めを引き受け続けた一年
40代で派遣社員として働いていた私の部門は、ある時期にアウトソーシングへ切り替わりました。
継続の打診を受けて承諾したものの、動き出してみれば業務範囲は契約前の説明と真逆。
アウトソーシング側の管理者は「アウトソーシングとはそういうものだから」と一言で切り上げ、こちらの困惑は宙に浮いたままでした。
移行後に新しく入ってきたメンバーは、片手で数えられる月数のうちに次々と辞めていきました。
原因は現場リーダーの女性のパワハラでした。彼女は強い口調で部下を詰め、感情のままに評価を変えるタイプの人だったのです。
抜けたメンバーの分をどうするのか。誰も口にしないまま、気づけば私の机の上に積み上がっていくのが穴埋めの業務でした。
新人が定着しないなら、せめて自分が回さなければ。そう自分に言い聞かせて、終電近くまで作業した日も少なくありませんでした。
そして一年が過ぎたある日、リーダーの矛先がふいに私に向いたのです。
脅された一言、三者面談で見えた泣き寝入りの仕組み
その日のきっかけは、辞めた同僚の積み残しを私が善意でフォローしたことでした。
当然の引き取りだと思っていた行動が、彼女には「越権」と映ったのです。机の前に歩み寄ってきた彼女は、声を一段落として告げました。
「評価を下げますよ」
胸の真ん中に、冷たい石を落とされた気がしました。
フォローしたほど立場が削られる構造です。
それから数週間、彼女からの当たりは目に見えて鋭くなっていきました。
耐えきれずに私は派遣会社へ相談を持ち込みます。話し合いの場として、アウトソーシング側の管理者・派遣会社の担当者・私の三者面談がセットされました。
けれど、テーブルの上で言葉を重ねても、誰も着地点を提示できないのです。
アウトソーシング側は「現場の運営はリーダーに任せている」と一歩も引かず、派遣会社は「契約の枠組みのなかでしか動けない」と語尾を濁す。
二つの組織のあいだに挟まれた私の声は、すーっと音もなく沈んでいきました。
リーダー本人が話し合いの場に出てこない時点で、結末は見えていたのかもしれません。
結局、私は辞職を選ぶしかありませんでした。
退職届を提出した帰り道、ふいに胸に浮かんできたのは、働くスタッフが泣き寝入りする仕組みが見事に組み上がっているという気づきです。
声を上げた人だけが消えていく設計でした。今も時々、あの三者面談のテーブルの沈黙だけが、よみがえってくるのです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














