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2026.05.08(Fri)

「もう間に合わないですよ」さばき切れない注文の中で消えた店長→ミスと雰囲気の悪さに追われた最悪な状況

「もう間に合わないですよ」さばき切れない注文の中で消えた店長→ミスと雰囲気の悪さに追われた最悪な状況

注文票が積み上がっていく昼の厨房

学校の行事に合わせて開く給食施設で、20代の自分はキッチンに入っていた。

料理を作るのは嫌いじゃないし、忙しい現場も初めてではなかった。

短期間だけ稼働する場所だから、人員配置にゆるみがあるのは仕方ないと、最初は思っていたのだ。

ところが昼のピークになると、状況はいつも一気に変わる。

プリンターから注文票が吐き出されるたびに、台の上の紙が増えていく。

何枚溜まっているかなど、もう数える余裕もない。

「もう間に合わないですよ」

そう小声で漏らした同期に、自分も小さく頷くしかなかった。

揚げ物の油はずっと音を立てていて、湯気の向こうで誰かが手を止めている時間はない。

盛り付けの順番もたびたび狂って、フロアからは「さっき頼んだやつ、まだですか」と何度も声が飛んでくる。

そのたびに厨房の空気が固くなり、誰かが舌打ちをし、誰かが黙々と次の鍋に手を伸ばした。

列の先には、休み時間が短い学生さんが立っている。その姿が見えるからこそ、止まれなかった。並んでいる顔ぶれが知っている学生だと、なおさら申し訳ない気持ちが先に立った。

ミスと雰囲気の悪さに追われ続けた

そんな最中でも、店長は普通に休憩に行ってしまう。

注文票が山のように残っている横を、平然と前掛けを外して通り抜けていく姿が、今も忘れられない。

状況を分かっているはずなのに、見て見ぬふり。声を掛けようとしても、こちらの視線には気づかないふりをされる気配があった。社員は店長1人で、こちらはアルバイト。立場として、強くは言えなかった。

戻ってくるのは決まって、列がはけて厨房が片付き始めた頃。「お疲れ」と軽く言うだけで、何があったのかを聞こうともしない。こちらが汗だくで荒い息のままなのは、目に入っていないようにも見えた。

ミスが続けば、責任は厨房に残っていた人間に流れてくる。フロアとも気まずくなり、同期同士でも余計な一言が増えていった。最悪な時間というのは、こういう積み重ねで形になるのだと知った。

本来なら、休憩のタイミングを切り盛りするのは社員の仕事のはずだ。一番回らない時間に1人だけ抜けるという発想が、自分にはどうしても理解できなかったんです。

もう辞めて何年も経つけれど、ピーク時の音を思い出すと、今でもどこか手のひらが熱くなる。あの厨房で必死に動いていた時間が、何のために流れていたのか。考えても答えは出ないまま、ただモヤモヤだけが胸に残っている。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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