「これ、メニュー表と違うんだけど!」横柄な態度でクレームを言う男。後日、別れを告げた男に送った一文
店員さんへの一言で空気が変わった
婚活パーティーで知り合った男性との、初デートでのことです。
場所は雰囲気のいいレストラン。
料理が運ばれてきたところで、彼の声色がふっと低くなりました。
「これ、メニュー表と違うんだけど!」
注文との小さな違いを見つけた瞬間、彼は店員さんに対して、信じられないほど横柄な口調でクレームを始めたんです。
店員さんはすぐに頭を下げ、作り直しを申し出ていました。
それでも彼は、わざと聞こえる声で溜息を重ねます。
隣のテーブルのご夫婦が、ちらりとこちらを見て目を伏せた瞬間まで覚えています。
(あ、この人と過ごす時間は、私にとってもう必要ない)
その瞬間、心の中で線が引かれました。
マウントを重ねた前段と、私が選んだ言葉
そもそも食事の冒頭から、彼のマウント発言は止まりませんでした。
都内有名大学病院に勤める30代後半。
自分の経歴を一方的に語ったあと、私の職業を聞いて鼻で笑うように吐き捨てたんです。
「お前みたいな職業は楽でいいよな」
質問はほとんどなく、こちらの話に被せて自分の話が進んでいきます。
スマホにも何度か目を落として、私の様子はほとんど見ていません。
帰ろうと決意していた、まさにその最中の、店員さんへのクレームでした。
カバンから財布を取り出し、自分の食事代に少し足した現金をテーブルの端に置きました。
そして、声のトーンを一段だけ落として彼に告げたんです。
「あなたにこれ以上時間を使うのはもったいないわ」
続けて、お金は置いていくのでご自分で召し上がってください、と短く付け加えました。
彼が言葉を返す前に、私は静かに席を立ち、店員さんに小さく会釈をして店を出たんです。
外の風が、思ったより心地よく感じられました。
後日、彼から長文のメッセージが届きました。あんな態度は失礼だ、と詰める内容でした。
私はメッセージアプリの画面を開き、深呼吸をひとつしてから、ごく短い言葉だけを打ち込んだんです。
「マナーの欠如はスペックでも消えません」
続けて、お元気で、と一行だけ添えて送信しました。画面の通知が消えた瞬間、ブロックボタンに指を置きました。
長くこわばっていた肩の力が、やっと抜けたんです。肩書きの強さより、人への向き合い方。その当たり前を譲らずに済んだこと、店員さんに小さく頭を下げて出てこられたこと。
そのふたつが、いまも静かな自信として残っています。婚活の道のりは続きますが、軸だけは曲げない。そう決められたことが、あの夜のいちばんの収穫でした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














