「なんで無視すんの?返事しろよ」一度会っただけでしつこく連絡してくる男。アカウントごと消した夜
一度会っただけで来た、異常な連投
マッチングアプリで知り合った男性と、40代になって初めて一度だけ食事をした。
話は途切れがちで、帰り道には「もう会うことはない」と静かに決めていた。それで終わるはずだった。
翌日からメッセージが止まらなくなった。「また食事どうですか」「週末は空いてますか」「今日何してました」と、朝から晩まで短い文がスマートフォンを震わせ続けた。1週間で100件を軽く超えていた。一度しか会っていない相手から、これだけの連投が来るのは異常だった。
返信の間隔を半日、一日、二日と広げていった。「少しずつ気づいてくれるはず」と思っていた。しかし彼のメッセージはむしろ加速した。返事が遅くなるほど、「元気ですか」「返事待ってます」が分単位で押し寄せた。
三日の沈黙に届いた、命令口調
仕事が立て込んでいた週、三日ほど既読をつけないままにしていた。
向き合う余裕がなかっただけだった。
三日目の深夜、スマートフォンが連続して震えた。「忙しいですか」「返信ないんだけど」「ブロックしてます?」そして、最後の一通がこれだった。
「なんで無視すんの?返事しろよ」
指先が冷たくなった。命令形だった。
一度しか会っていない相手から、敬語をかなぐり捨てた言葉が深夜の画面に並んでいた。これまでの丁寧な文面は全部演技で、これが本性だったのだとはっきり分かった。
(この人、もう普通じゃない)
背筋がぞっとした。
一度の食事を、まるで長い交際の始まりかのように扱う認識のずれ。そして敬語を脱ぎ捨てた瞬間に出てきた命令口調。執拗どころか、危ない領域に入っていた。
アカウントごと消した夜
翌朝、寝不足のままスマートフォンを手に取った。今から丁寧に断りを入れても、それが新しいやり取りのきっかけになるだけだと直感した。
むしろ「逃げた」と受け取られれば、何をしてくるか分からない男だった。
マッチングアプリのアカウントを削除し、念のため電話番号は教えていなかったことを確認した。職場や自宅は伝えていない。
それでも、しばらくは駅まで歩く道で振り返る癖がついた。深夜に届いた「返事しろよ」の一文が、頭から離れなかった。
人の本性は、思った以上に薄皮一枚の下に隠れている。40代でこんな目に遭うとは思っていなかった。一度しか会っていない相手にここまで揺さぶられた事実そのものが、しばらくマッチングアプリへの恐怖として残り続けた。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














