「習い事、いくらかかってるの?」探りを入れ続けたママ友→他のママ友の周りの前でさらっと返した一言が空気を変えた
積み重なっていったモヤモヤ
同じ園のママ友の中に、どうしても気になる人がいた。会話の流れが、いつも家庭の内側へ向かっていくのだ。
「習い事、いくらかかってるの?」
「家は賃貸?持ち家?」
「旦那さんの職場って、大きい会社なの?」
一度や二度なら流せる。
けれど会うたびに同じパターンが繰り返され、だんだんと答えるのが億劫になっていった。
最初は当たり障りなく返していたが、話した内容が別のところで出回っているらしいとわかってからは、はっきり不快だった。
知り合いのママから「〇〇さんから聞いたんだけど」と言われたとき、予感が確信に変わった。
距離を置きたかった。でも毎日送迎で顔を合わせる相手だ。露骨に避けるわけにもいかず、なんとなくやり過ごしながら毎日を過ごしていた。
何か言えたらすっきりするのに、うまい言葉が見つからなかった。そんな状況がしばらく続いた。
正直に言えば、朝の園の前が気重になっていた。
あの人がいるかもしれないと思うだけで、足が少し重くなる。何かを聞かれるたびに、どう答えるかを頭の中で組み立てるのも疲れていた。
子どものことが楽しみで通わせているのに、送迎のたびにそんな気持ちになるのが嫌だった。
笑顔でさらっと返した朝
ある日の朝、送迎時間に他のママ数人と立ち話をしていると、その人が近づいてきた。
少し話が盛り上がっていたところで、いつものように話題が家庭のことへ向かった。
「習い事って、月いくらくらいかかるの?参考に教えてほしくて」
周りの目がある場で、また来た。今回は流さなくてもいいかもしれないと思い、表情を変えずに答えた。
「うちは必要なことだけ話すようにしてるんです」
その場が少しだけ静まった。
すぐに隣のママが言った。「それが一番だと思う、私も」。もう一人が続けた。「詮索されるの、正直しんどいよね」。
その人は何も言えず、会話は自然に別の話題へと流れていった。
それ以来、立ち話のたびに家庭のことを聞かれることはなくなった。
朝の送迎が、ずいぶん気楽になった。周りのママたちが同調してくれたことで、自分だけが感じていたわけじゃなかったのだとわかったのも、少しほっとした理由だった。言葉ひとつで人間関係がここまで変わるのかと、静かに驚いた朝だった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














