
お得感に群がる消費者の暴走と、想定の甘い企画が現場スタッフを追い詰める歪んだ構図
大手コンビニチェーンのセブン-イレブンで1日限定で開催された「セブンカフェ スムージー」の半額セールは、深夜になっても専用マシンの前に長蛇の列ができるほどの狂騒曲を巻き起こしました。
そこで明るみに出たのは、待ち時間を避けるため、あるいは大量に買い占めるために、購入した未完成の商品をそのまま持ち帰り、後日再び来店して専用マシンで調理しようとする、目を疑うような客の行動です。
冷凍フルーツやアイスが詰まったカップを専用マシンで攪拌して完成させるこの商品は、その場で作ることを前提とした厳しい温度管理と衛生管理のもとに設計されています。
一度持ち帰って溶けたものを再凍結すれば、硬化してマシンを故障させる危険性すらあります。
しかし、「安く買いたい」「待ちたくない」という個人の欲望の前に、こうした当然のルールや配慮は呆気なく踏みにじられました。
想定外のトラブルとクレーム、そして長蛇の列の対応という矢面に立たされたのは、他でもない店舗のスタッフたちです。
SNS上では、この異様な事態に対して厳しい意見が寄せられています。
『そもそも1日しかやらないからこんなに混雑するのでは??本部の見通しが甘すぎる』
『これ謝る相手はお客様だけではなく店舗のスタッフもじゃない?本部の人間が全店舗回って頭下げるべき案件』
『矢面に立つスタッフが本当に可哀想。客の民度が悪化しそうなことは、二度とやらないでほしい』
『ルールを無視して後日持ち込むような行為は、衛生面でも機械の故障リスクでも大迷惑。正直に並んだ人が馬鹿を見るのはおかしい』
話題作りや集客を追い求めた結果、本部が現場のキャパシティを超える負荷をかけ、一部の消費者にルールの抜け穴を探す機会を与えてしまったという皮肉な構図が浮かび上がります。
企業にとって売上向上は至上命題ですが、現場のスタッフに過酷な対応を強いてまで成立する突発的なキャンペーンは、果たして健全と言えるのでしょうか。
そして、一部の心ない利用者のモラルハザードが放置されれば、巡り巡ってこのような魅力的な還元企画そのものが消滅し、善良な消費者の不利益につながることになりかねません。














