「すぐ泣くのは甘やかしすぎ」30分で寝た娘を起こす義母。だが、味方してくれた夫に救われた
やっと寝た昼下がり
娘が生まれてから、昼寝の時間だけは私にとって貴重な休息だった。
その日も、ぐずる娘を三十分かけて寝かしつけ、ほっと肩の力を抜いたところだった。
そのとき、玄関のチャイムが鳴った。連絡もなく訪ねてくるのは、いつも義母と決まっている。
ドアを開けると、案の定、義母が買い物袋を提げて立っていた。
「近くまで来たから寄ったの」
その大きな声に反応して、寝室から娘の泣き声が上がった。
私が慌てて抱き上げに向かうと、義母は後ろからついてきて、娘の顔をのぞき込んだ。
泣き声の理由
泣き続ける娘を、私は必死であやした。
せっかく寝ついたのに、チャイムで起こされてしまったのだから、機嫌が直るはずもない。
その様子を見て、義母は眉をひそめた。
「すぐ泣くのは甘やかしすぎ」
起こしたのはあなたなのに。喉まで出かかった言葉を、私はぐっと飲み込んだ。
この日のためにと、午前中の予定を早めに切り上げて、やっと作れた昼寝の時間だった。
生活のリズムが崩れれば、夜泣きに悩まされるのは私自身だ。それでも義母には、そんな事情など届かない。
義母はそのまま部屋に上がり込み、育児のあれこれに口を出し始めた。
「抱き癖がつくわよ」「私の頃はもっと厳しくしたものよ」
そのたびに私はうなずくふりをして、心の中で数を数えていた。早く帰ってくれないか、とそればかり考えていた。
娘はようやく泣きやんだものの、その日の睡眠のリズムは、すっかり崩れてしまった。
夫が動いた朝
その夜、夫に一日の出来事を話した。
突然の訪問で娘が起こされ、昼寝のリズムが乱れてしまうこと。
責めるつもりはないけれど、正直しんどい、と。
夫は最後まで聞いてから、はっきりと言った。
「わかった。次からは、俺が先に釘を刺しておく」
翌朝、義母が来ると連絡してきたタイミングで、夫はすぐに電話を折り返した。受話器の向こうへ、まっすぐに告げる。
「連絡してから来て」
義母は「今さら他人行儀ね」と渋ったが、夫は落ち着いた声で譲らなかった。
「娘の昼寝もあるんだ。前もって言ってくれたら、こっちも準備して待てるから」
その一言で、義母は黙り込んだ。いつもは強気な人が、電話口で返す言葉をなくしていた。
それ以降、義母は必ず前もって連絡をくれるようになった。娘の昼寝が突然の来客で邪魔されることはなくなり、育児への口出しも自然と減っていった。夫が引いてくれた一本の線が、私と娘の穏やかな毎日を、静かに守ってくれている。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














