「あー、もう!」「ふざけんなって!」電車内でスマホを見ながら大声を出した男性→男性のスマホに映っていたのは
隣に座った男性は、ずっと画面を見ていた
夕方の電車で、空いていた二人がけの通路側に座ったときのことです。
窓側には男性が座っていました。黒いリュックを膝に抱え、横向きにした携帯を両手で持っています。
耳には白いイヤホンをつけていて、画面にはゲームらしい映像が映っていました。
イヤホンから音が漏れているわけでもなく、最初は特に気になりませんでした。
ところが、三つほど駅を過ぎたころです。
隣から急に大きな声がしました。
「あー、もう!」
思わず肩が動きました。男性はそのまま画面を見ながら、足元でも一度、床を強く踏みました。
前の席に座っていた人が振り返り、斜め前の女性もこちらへ目を向けます。
私も驚きましたが、男性本人は周囲を見ることなく、すぐに指を動かし始めました。
声をかけようとして、結局何も言えなかった
しばらくすると、車内はまた元の空気に戻りました。
ただ、私は隣が気になってしまい、携帯を見る気にもなれません。
男性の肘がすぐ近くにあり、声をかけようと思えば届く距離です。
「もう少し静かにしてもらえますか」
頭の中ではそう言えたのですが、実際には口にできませんでした。
さっきの大声を思い出すと、どんな反応をされるか分からず、かばんの持ち手を握ったまま座っていました。
そして次の駅を出て間もなく、二度目が来ました。
「ふざけんなって!」
再び床に鈍い音が響き、近くにいた何人かが一斉に顔を上げました。
それでも男性は画面を見たままです。周囲から視線が集まっていることにも、気づいていないように見えました。
私の降りる駅が近づき、アナウンスが流れました。
通路へ出るため「すみません」と声をかけると、男性は何も言わずに膝を横へ寄せてくれました。
ホームへ降りたとき、ようやく少し肩の力が抜けました。
注意できなかったことに少し引っかかりは残りましたが、すぐ隣にいる相手へ声をかけるのは、思っていた以上に勇気がいるものだと感じた帰り道でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














