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2026.08.28(Fri)

「こんなにやる必要あるの?」法事の席で出た疑問。だが、伯父が出した提案で状況が一変

「こんなにやる必要あるの?」法事の席で出た疑問。だが、伯父が出した提案で状況が一変

同じような集まりが、年に何度も続いていた

祖父の法事で、親族が斎場の座敷に集まったときのことです。

祖父が亡くなってから、親族で顔を合わせる機会が続いていました。毎回ほぼ同じ顔ぶれで食事をし、近況を話して帰る。

気づけば、その年だけでも同じような集まりが3回ほどになっていました。

(こんなにやる必要あるの?)

それを特に不満に思ったことはありませんでしたが、予定を合わせるのが大変そうな人もいて、少し負担になっているのかもしれないとは感じていました。

食事が半分ほど進んだころ、義姉が何気ない調子で言いました。

「こういう集まりって、年に3回も同じようにやらなくてもいいんじゃないですか」

責めるような言い方ではありませんでした。それでも、それまで続いていた会話が途切れました。

誰かが反対するわけでも、賛成するわけでもありません。私もどう返せばいいのか分からず、黙っていました。

伯父は、回数を減らすことを提案した

少し間があってから、伯父が箸を置きました。

「そうだな。次からは何回もやらずに、祖父の好きだった店で食べましょう」

そして「あの人は、こういう座敷より、あの店でみんなと食べるほうが好きだったから」と続けました。

誰かの意見を否定するのではなく、集まる回数を減らし、その分、祖父を思い出せる場所で会おうという提案でした。

すると伯母が「あの店、まだやってるの?」と尋ねました。

伯父が「この前、前を通ったときはやっていたよ」と答えると、そこから祖父がよく頼んでいた料理の話になりました。

「私、その店は行ったことないです」

義姉がそう言うと、伯父は「じゃあ今度、みんなで行ってみよう」と返しました。

さっきまで止まっていた箸も、いつの間にかまた動き始めていました。

次の集まりでは、昔の祖父の話が増えた

その後、親族で集まる回数は少し減りました。

次にみんなで食事をしたのは、伯父が話していた祖父の好きだった店でした。

料理が運ばれてくるたびに、「これはよく頼んでいた」「こっちはあまり食べなかった」と、祖父の思い出が自然に出てきます。

義姉も笑いながらその話を聞いていました。あの日の発言を責める人はいませんでした。

集まること自体をやめたいわけではなくても、同じ形を何度も続ける必要はない。義姉の一言をきっかけに、親族みんながそう考えるようになったのだと思います。

何より、形式通りに座敷へ集まっていたころより、その店では祖父の話をずっと多くしていました。

私もそこで初めて、祖父が好きだった料理を知りました。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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