「寝込んでるだけだろ、俺の飯は?」39度の妻を放置しゲームに戻った夫。翌週、その一言を妻が笑顔で暴露
ソファに戻っていった夫
夫は、外面のいい人だった。人前ではやさしい夫を演じるのに、家の中では自分のことしか考えない。その二面性を、私は身をもって思い知ることになる。
39度の熱で寝込んだ朝、私は夫にごはんのことだけを頼んだ。子どもの世話は無理でも、せめて何か口にしてほしかったからだ。
「悪いけど、今日は動けそうにないの。お昼、何か頼んでもらえる?」
夫はスマホから目も上げずに、面倒くさそうに答えた。
「寝込んでるだけだろ、俺の飯は?」
寝込んでるだけ。
その一言に、体の芯が冷えていくのがわかった。
「主婦なんだから、これくらい自分で管理しろよ」
夫はそう言い捨てると、自分の分だけ出前を注文し、リビングのソファに戻ってゲームのコントローラーを握り直した。
看病も、水の一杯もなかった。私は布団の中で、ただ震えていた。
熱にうかされながら、私は何度も枕元の時計を見た。昼が過ぎても、夫が部屋をのぞくことはない。子どもがぐずる声にも、テレビの音量を上げるだけだった。
そのとき、心に決めた。
この言葉は、そっくりそのまま、いつか人前で返してやろうと。
来客の前で、笑顔のまま
翌週、新築祝いにと、私の母と夫の上司夫妻が我が家を訪れた。
夫は上司に良いところを見せようと、胸を張った。
「普段から家事も育児も、僕が主体になってやってるんです」
私は笑顔を崩さないまま、紅茶を配りながら切り出した。
「じゃあ、先週の話もしていいかしら」
そして、あの日夫が私に言った言葉を、そっくりそのまま、みんなの前で口にした。
「寝込んでるだけだろ、俺の飯は?」
「39度で倒れた私に、こう言ってゲームしてたのよね」
笑顔のままそう言った私に、座はしんと静まり返り、やがて小さなどよめきが走った。
その瞬間、和やかだった空気が一変した。
夫の顔が、みるみる青ざめていく。
「ち、ちが……冗談のつもりで……」
しどろもどろの夫に、母が険しい表情を向けた。上司の奥様も、あきれたように首を振る。
「熱で寝込んだ奥様に、それはないでしょう」
母も、我慢できないという顔で口を開いた。
「熱で寝てる娘を放って、ゲーム?いったいどういうつもりなの」
夫は言い返す言葉もなく、ただ小さくなって座っていた。あれだけ人前で威張っていた人が、借りてきた猫のように縮こまっている。
上司はあきれ顔のまま、早々に帰っていった。
あの日以来、夫は私の顔色をうかがうようになった。今では朝食も、洗濯物も、頼む前に自分から動く人になっている。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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