「買ったことに怒ってるわけじゃないんだよ」夫が買った高額の電子機器。だが、私が怒ってる本当の理由とは
義母の一言に、何も返せなかった
結婚して数年。義実家で食事をしていたとき、夫が最近買った電子機器の話になった。
夫が値段を口にすると、義母は「ずいぶんしたのね」と驚いたあと、私のほうを見た。
「10万円のことは、気にしなくていいからね」
家族なんだから、そんなに細かく考えなくてもいい。
そんな意味だったのだと思う。責めるような言い方ではなかったし、むしろ私を気づかってくれているように聞こえた。
私は「そうですね」と笑った。
でも、本当は少し違った。
気になっていたのは、10万円という金額そのものではない。その電子機器を夫が買ったことを、私は届いてから知ったのだ。
しかも、こういうことは初めてではなかった。
日々の生活費や子どもにかかるお金は二人で相談するのに、まとまった買い物になると、あとから「買ったよ」と知らされることが何度かあった。
帰宅してから、そのことを夫に話した。
「買ったことに怒ってるわけじゃないんだよ」
夫は少し困った顔をした。
「じゃあ、何が嫌なの?」
うまく説明できず、少し考えてから答えた。
「私の知らないところで大きなお金が動いて、あとから知るのが嫌なの」
夫はそこで初めて、「そういうことか」と小さく言った。
月に一度、一緒に見ることにした
夫にしてみれば、隠していたつもりはなかったらしい。ただ、自分が欲しいものを買うたびにわざわざ話す必要はないと思っていたという。
私も、何円以上なら相談してほしいのか、はっきり決めていたわけではなかった。
結局、どちらかが約束を破ったというより、そもそも約束していなかったことが問題だった。
そこで二人で話して、月に一度だけ、その月のお金の動きを一緒に見ることにした。
細かい買い物を一つずつ確認するのではない。大きな出費があったか、来月何か買う予定があるか。それだけを話す時間だ。
始めてみると、思っていたほど堅苦しいものにはならなかった。
夫のほうから、「来月これを買おうと思ってる」と話してくれることも増えた。
「これ、買う前に言っておくね」
その一言があるだけで、私はずいぶん安心できた。
義母に「気にしなくていい」と言われた10万円。今振り返ると、私も夫も、金額だけを見ていたわけではなかったのだと思う。
必要だったのは、細かく管理することではなく、お互いが何を気にするのかを知っておくことだった。それからは、お金のことで以前のように一人でもやもやすることは減っている。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














