「親戚の前では3回もオムツを替えてたよね」家では動かなかった夫。だが、私が嫌味をぶつけた結果
家では「手伝おうか」と言うだけなのに
親戚の集まりから帰った翌日も、私は前の日のことを何度も思い出していた。
座敷では、夫が子どもを抱っこし、オムツまで替えていた。
それも一度ではない。気づけば3回も替えていて、親戚から「よくやってるね」「いいお父さんだね」と褒められていた。
夫も少し照れながら、「まあ、このくらいは」と笑っていた。
私はその横でお茶を飲みながら、なんとも言えない気持ちになっていた。
家ではどうだっただろう。
子どもの世話で私が動いていても、夫はよくソファから声をかけてくる。
「何か手伝おうか?」
でも、こちらから頼まなければそのままだ。私もフルタイムで働いているのに、家では私が動くのが当たり前になっていた。
以前、家事や育児の分担について話したときも、夫は少し不満そうに言った。
「でも、ゴミ出しは週2で俺がやってるだろ。それで結構やってない?」
「うん、そうだね」
私はいつも、それ以上言わなかった。
「私はこれだけやっている」と一つずつ数え始めれば、けんかになる気がしていたからだ。
一日置いてから、見たままのことを伝えた
けれど、親戚の前で動く夫を見て、ひとつだけ分かったことがあった。
できないわけではない。
その日の夜、子どもを寝かせたあと、私は夫の向かいに座った。
昨日その場で言わなかったのは、親戚の前で夫を責めたくなかったからだ。私自身も少し頭を冷やしたかった。
「昨日さ」
夫がこちらを見る。
私はなるべく普段どおりの声で続けた。
「親戚の前では3回もオムツを替えてたよね、家でもできるよね」
夫は一瞬、言葉に詰まった。
「…そこ見てたの?」
「見てたよ。だって家だと、ほとんど私が替えてるじゃん」
夫は少し黙ってから、視線を落とした。
「あの場では、みんなもいたしさ…」
そこまで言って、自分でも何か引っかかったようだった。
「まあ、家だと任せっぱなしだったのはそうかも」
私はそこで責める言葉を重ねなかった。
すると夫のほうから言った。
「じゃあさ、平日の風呂、俺が帰ってる日はやるよ。オムツも気づいたら替える」
正直、「気づいたら」という言葉には少し引っかかった。それでも、これまでの「手伝おうか」よりはずっと具体的だった。
少しずつ、私が言わなくても動くようになった
次の週から、夫は帰宅すると子どもを風呂へ連れていくようになった。
毎日ではない。仕事が遅い日は私が入れることもある。
それでも家にいる日は、「今日、俺が入れるよ」と自分から声をかけるようになった。
オムツも、以前のように私が替え始めるのを待つことは減った。
「パパ、今日もお風呂?」
玄関で子どもに聞かれると、夫は上着を脱ぎながら笑う。
「入るよ。ちょっと待ってて」
あれほど口にしていた「ゴミ出しは週2」という話も、いつの間にか聞かなくなった。
家事や育児がきれいに半分になったわけではない。それでも、私が一つずつ頼まなければ何も始まらなかったころとは違う。
もし親戚の前で腹を立てたまま指摘していたら、夫も素直には聞けなかったかもしれない。
一日置いて、私が見た事実だけを伝えた。
できることは、もう分かっていたからだ。
今日も風呂場から、夫と子どもの楽しそうな声が聞こえている。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














