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2026.11.03(Tue)

「えっ、あれだけ飲むんですか」ファミレスで男性客を見つめる義母。グラスに注いだものを見て唖然

「えっ、あれだけ飲むんですか」ファミレスで男性客を見つめる義母。グラスに注いだものを見て唖然

義母の視線の先にあったもの

義母と大人になった娘ふたりを誘い、ファミレスでお昼を食べた日のことです。

久しぶりに顔をそろえたこともあり、料理を待つあいだも話がはずんでいました。娘たちの仕事の話や、義母が育てている庭の花の話など、話題は尽きません。

ところが、ふと気づくと義母だけが黙っています。

何か気になるものでもあるのかと視線をたどると、義母はドリンクバーのほうを見つめていました。

「お義母さん、どうしたんですか?」

「あの人、さっきからミルクばっかり取ってるのよ」

見ると、ひとりの男性客がコーヒー用の小さなミルクの容器を次々と手に取っていました。

その数は、20個くらいありそうです。

男性は容器を抱えて近くの席に戻ると、ひとつずつ開けて、中身をグラスに注ぎ始めました。

空になった容器は別のグラスに重ねていきます。

私はてっきり、あとからコーヒーを入れるのだと思っていました。

ところが男性は、ミルクだけが入ったグラスを持ち上げると、そのままごくごくと飲み干してしまったのです。

「えっ、あれだけ飲むんですか」

思わず義母と顔を見合わせました。

男性は口のまわりをおしぼりでぬぐい、満足そうな表情を浮かべています。

どうやら、本当にミルクだけを飲みたかったようです。

食事そっちのけで見守った結末

しばらくすると、男性がまた席を立ちました。

義母が私の袖をそっと引っぱります。

「またミルクを持ってきたわよ」

見ると、男性は先ほどと同じように、両手いっぱいにミルクの容器を抱えて戻ってくるところでした。

「またですか。そんなに好きなんですね」

「そうみたいね。よっぽど好きなのかしら」

義母はすっかり男性のことが気になっている様子です。

私も気づけば、料理より男性のほうを見てしまっていました。

すると、向かいに座っていた娘たちが笑いながら声をかけてきました。

「ちょっと、ふたりとも。ごはん冷めちゃうよ」

「あら、そうだったわね」

義母はフォークを持ち直しましたが、まだ男性の様子が気になるようです。

私も娘たちに笑われて、ようやく食事に戻りました。

やがて男性は席を立ち、レジへ向かいました。ちょうど私たちも食事を終えたところだったので、男性の後ろに並びます。

男性は会計を済ませると、そのまま店を出ていきました。

その後ろ姿を見送りながら、義母が小声で言いました。

「それにしても、よっぽど好きなのねえ」

「そうですね。でも、あんなに取って大丈夫なんでしょうか」

コーヒーに入れるためのミルクですから、少し気になってしまいます。

「どうなのかしらね。びっくりしたわ」

義母も少し首をかしげていました。

店を出ると、娘たちが笑いながら言いました。

「ふたりとも、ずっとあの人見てたよね」

「だって、あんなにミルクを飲む人、なかなか見ないじゃない」

義母がそう返すと、私も思わず笑ってしまいました。

確かに、少し気にしすぎたかもしれません。

それでも、あの日の光景は家族にとって忘れられない出来事になりました。

今でもドリンクバーを見かけると、娘たちが時々こんなことを言うのです。

「そういえば、ミルク20個の人、いたよね」


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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