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2026.11.03(Tue)

「お母さんもそばにいたのにね」公園の砂場で聞こえた母親たちの陰口。だが、何も言い返せなかった私を救った一言

「お母さんもそばにいたのにね」公園の砂場で聞こえた母親たちの陰口。だが、何も言い返せなかった私を救った一言

話に夢中だった母親たち

子どもがまだ小さかったころ、昼間の公園での出来事です。

私は砂場でわが子のそばにしゃがみ、一緒に砂遊びをしていました。

砂場のふちでは、同じくらいの年齢の子どもを連れた母親2人が立ち話をしていました。

2人は会話に夢中で、子どもたちの様子をあまり見ていないようでした。

しばらくすると、わが子が近くにあった別の子のスコップを手に取りました。

私はすぐに声をかけました。

「それはお友だちのだよ。返してあげようね」

わが子は素直にうなずき、両手でスコップを持つと、相手の子に差し出しました。

ところが、その瞬間、相手の子が突然泣き出したのです。

泣き声に気づいた母親が、慌ててこちらへやってきました。

「どうしたの?何かされた?」

母親はわが子をちらりと見ると、泣いている子を抱き上げました。

「こわかったね、もう大丈夫よ」

そして、わが子が差し出していたスコップを取ると、もう1人の母親のところへ戻ってしまいました。

確かに、最初に断りなくスコップを触ったのはわが子です。

それはよくありません。

ただ、注意するとすぐに返そうとしていたので、そのことは伝えたかったのです。

私が声をかけようとすると、2人はすでにこちらをちらちら見ながら話し始めていました。

「人のおもちゃ、勝手に使うのはちょっとね…」

「お母さんもそばにいたのにね」

小声でしたが、私にも聞こえる距離でした。

2人はそんな話をしながら、砂場から離れていきます。

ちゃんと注意していたのに、何もしていなかったと思われている。

そう感じて悔しくなりましたが、その場では言い返せませんでした。

ベンチから届いた一言

そのときです。

砂場の横にあるベンチから、年配の女性が立ち上がりました。

お孫さんを遊ばせながら、ずっとそこに座っていた方です。

女性は、立ち去ろうとしていた2人に声をかけました。

「あの、すみません。今の子、スコップを返そうとしていたんですよ」

2人が足を止め、振り返りました。

「お母さんも、ちゃんと返すように言っていましたよ。私、ここから見ていましたから」

女性は落ち着いた口調でそう伝えました。

スコップを持っていた母親は何か言おうとしたようでしたが、結局、何も言いませんでした。

近くにいたほかの保護者たちの中にも、小さくうなずく人がいました。

2人は気まずそうに顔を見合わせると、そのまま子どもたちを連れて公園を出ていきました。

年配の女性は私たちのところへ来ると、わが子の頭をやさしくなでてくれました。

「ちゃんと見てたわよ」

わが子はうれしそうに笑いました。

私は女性にお礼を伝え、深く頭を下げました。

もちろん、最初から人のスコップを勝手に触らないようにすることも大切です。

それでも、注意を聞いて返そうとした姿を見てくれていた人がいたことに、心からほっとしました。

あのとき、さりげなく声をかけてくれた女性の優しさは、今でも忘れられません。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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