「もういいよ!こんなの待ってられるか!」スーパーのレジでアイスを置き去りにした男性。だが、戻ってきて唖然
アイスでいっぱいのかごと、苛立つ男性
真夏の夕方、大型スーパーへ買い物に行ったときのことです。
店内は人で混み合い、レジはすべて開いているのに、どこも長い列ができていました。
私も買い物かごを持ち、その一つに並んでいました。
数人前にいたのは、箱入りやカップのアイスをかごいっぱいに入れた男性客です。
男性は何度も腕時計を確認し、前の人の会計が長引くたびに舌打ちをしていました。
「遅いな…何やってんだよ」
周囲にも聞こえる声でつぶやいています。
そこへ、列の整理をしていた若い女性の店員さんが通りかかりました。
「申し訳ありません。順番にご案内しますので、もう少々お待ちください」
すると男性は、苛立った声で言い返しました。
「順番、順番ってさ。こっちはずっと待ってるんだよ!」
店員さんはもう一度頭を下げ、ほかの列の確認へ向かいました。
私も長いこと待っていましたが、男性のかごには溶けやすいアイスがたくさん入っています。焦る気持ちも分からなくはありませんでした。
しかし、その直後です。
男性は突然かごを持ち上げると、そばのかご置き場にバンッと叩きつけました。
「もういいよ!こんなの待ってられるか!」
そう吐き捨てて、出口のほうへ歩いていってしまったのです。
近くにいた客たちも驚いた様子でした。置き去りにされたかごには、会計前のアイスがぎっしりと入ったままです。
私は何とも言えない気持ちで、そのかごを見ていました。
戻ってきた男性に、店員が伝えたこと
それからしばらくして、列が少しずつ進み、私の順番も近づいてきました。
すると、先ほど出ていった男性が戻ってきたのです。
男性はかご置き場をのぞきこみ、何かを探しています。
しかし、そこにアイスの入ったかごはありませんでした。
男性は近くにいた先ほどの店員さんを呼び止めました。
「なあ、俺のかごは?アイスが入ってたやつ」
店員さんは落ち着いた声で答えました。
「溶けてしまうので売り場に戻しました」
「は?勝手に何してんだよ!」
男性が声を荒らげると、店員さんは少し困った表情を浮かべながらも、丁寧に説明しました。
「こちらに置かれたままでしたので。必要でしたら、もう一度お選びください」
そう言って、アイスの売り場のほうを示しました。
「いや、だから…」
男性は何か言いかけましたが、それ以上は言葉が続きませんでした。
かごを置いて店を出ていったのは、ほかでもない男性自身です。
近くにいた客たちも男性のほうを見ていました。私の後ろに並んでいた年配の女性も、あきれたように首を振っています。
男性は顔を赤くし、何も言い返さずにアイスの売り場へ向かいました。
しばらくして、選び直したアイスのかごを持って戻ってきた男性。
しかし、先ほど並んでいた場所には戻れません。
男性はさっきよりも長くなった列を見つめると、黙って最後尾へ向かいました。
腕時計を見ながら怒っていた先ほどとは、まるで違う様子でした。
「次のお客様、どうぞ」
ようやく私の番になり、レジへかごを置きました。
最後まで落ち着いて対応していた店員さんの姿が、妙に印象に残った出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














