「世の中そういうもんでしょ」と私の話を理解してくれない夫。こんな時、私は夫になんて言えばよかったのだろうか
夫の何気ない言葉
夫とリビングでくつろぐ、何気ない夜のこと。
「ねえ、ちょっと聞いてよ。知り合いの話なんだけどさ……」
口をついて出たのは、知人が巻き込まれたあるトラブルの話。
被害を受けた側が、今後の対策のために自腹を切って手間までかけなければならないという、あまりにも理不尽な状況についてです。
「ほんと、ひどい話だよね。なんで被害に遭った方が、こんなに我慢して負担しなきゃいけないのかな」
熱を込めて話す私。すると、スマホをいじっていた夫がふと顔を上げて言いました。
「うーん……でもさ、それってタバコと一緒じゃない?」
「えっ……? タバコ?」
「ほら、吸わない人が煙を避けるのは仕方ない的なさ。世の中そういうもんでしょ」
軽い口調で言い放たれたその言葉。一瞬、私は息を呑みました。
目の前に座っているはずの夫が、急に遠く、まるで知らない人のように感じられて…。
胸に広がるモヤモヤに、すっかり言葉を失ってしまったのです。
(いや、それは絶対に違う)
心の中で激しく渦巻く違和感。
タバコには社会的なルールがあり、分煙され、煙を避けるための場所もきちんと整備されているもの。
でも、この話はまったくの別物。被害者が一方的に我慢を強いられ、ただ耐えるしかないような状況です。
それを「タバコと同じ」とあっさり切り捨ててしまうなんて。悪びれもしないその姿が、信じられないほど冷たく見えました。
「……そう、なのかな」
「違う」と反論したかった。
でも、彼を納得させるような論理的な言葉がすぐには出てきません。うまく説明できない自分が、たまらなくもどかしくて悔しい。
夫へのモヤモヤ
その時、胸の奥から込み上げてきたのは、夫への「怒り」ではありません。
家族という一番身近な場所にいるのに、自分一人だけがぽつんと遠い場所に置いていかれたような、深く冷たい「孤独」でした。
「どうしたの?急に黙り込んじゃって」
「……ううん、なんでもない」
うまく言い返せなかったからといって、私の感じたこのモヤモヤが間違っているわけではないはず。
あの日からしばらく経った今も、自分の中で明確な答えは出ていません。
それでも、あの夜の心のざわつきを、無理に「なかったこと」にはしたくない。言葉にならなかった小さな違和感だけは、これからも大切に抱えていこうと思います。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














