ギャル曽根の公式Instagram(@galsone_1204)より引用
産後の体形変化を努力不足と切り捨てる不寛容な視線とメディアの罪
先日放送されたバラエティ番組での一幕が、インターネット上で大きな波紋を広げています。三児の母であるギャル曽根さんが、番組内で発した女優の井川遥さんに関する言葉が不適切だとして、複数のメディアが失言と報じる事態に発展しました。しかし、事の端端を丁寧に辿ってみると、そこには単なる個人の失言では片付けられない、現代社会が抱える根深い問題が浮き彫りになってきます。
番組の企画は、体形が変わってしまった母親に対し、子が痩せてほしいと訴える内容でした。スタジオでギャル曽根さんは、自身の経験を踏まえ、出産後に体重を落とすことの過酷さを切実に訴えました。家事や育児に追われ、自分のペースで食事や睡眠を取ることすらままならない日常。そんな切実な代弁に対し、MCのメッセンジャー黒田有さんは、井川遥さんの名前を出し、彼女は痩せていたと反論を試みたのです。
この執拗な比較に、ギャル曽根さんは、井川遥さんはちゃんと子育てしているのか、という趣旨の言葉を口にしてしまいました。もちろん、特定の個人を引き合いに出してその私生活を疑うような発言は、軽率の誹りを免れません。案の定、SNS上では厳しい声が並びました。
『どれだけ忙しくても綺麗でいるのがプロ。それを否定するのは負け惜しみ。』
『井川遥さんに対してあまりにも失礼。努力している人に失礼すぎる。』
しかし、一方で火種を撒いた黒田さんや、この構図をそのまま放送した制作側への批判も根強く存在します。
『男性が産後の体形について、特定の有名人を引き合いに出してジャッジすること自体がハラスメント。』
『そもそも井川遥さんと一般の母親を比べること自体がナンセンス。環境もサポート体制も違う。』
『産後太りを甘えだと決めつける空気感が、どれだけ母親たちを追い詰めているか分かっていない。』
実際、出産後の体形維持は個人の体質やホルモンバランスに大きく左右されます。俳優の北川景子さんのように、凄まじい執念で体形を戻すプロフェッショナルもいれば、どれだけ願っても戻らない体に涙する人もいます。黒田さんの発言は、そうした個別の事情を無視し、理想を押し付ける無意識の暴力性を孕んでいたと言わざるを得ません。
今回の騒動の本質は、ギャル曽根さんの言葉の綾以上に、女性の体を公の場で品評し、比較対象として消費するメディアの姿勢にあるのではないでしょうか。














