tend Editorial Team

2026.05.31(Sun)

「これ、借りていくね」子供の私物を勝手に持っていく親戚。だが、注意した時の親戚の一言に思わず絶句

「これ、借りていくね」子供の私物を勝手に持っていく親戚。だが、注意した時の親戚の一言に思わず絶句

気づけば、手元から物が消えている

私の家には、距離の近い親戚がよく出入りしている。

本人は「家族みたいなもんだから」と何度も口にする人で、その言葉を最初は素直に受け止めていた。

気を許せる相手がいることは、子育ての中ではありがたいことだとも思っていた。

違和感が芽生えたのは、子どもが小学校に上がったころからだ。

その人が来た日の翌日、子どものペンケースから新品の消しゴムが消えていた。

次の月には、お気に入りのキャラクター付きハンドタオルが見当たらない。

さらにその次は、誕生日にもらった文房具のセットの一部だった。

不思議に思って思い返すと、その親戚は来るたびに、子どもが大切にしている物を手に取り、こう口にしていた。

「これ、借りていくね」

借りるという言葉を使うわりに、返ってこないことが増えていく。

最初の数回は持ってきてくれていた気がするのに、いつの間にか「もらった」という前提に話が変わっていた。

指摘するタイミングを逃したまま、私の中にだけモヤモヤが積もっていった。

家族という言葉の重さに、絶句した

同じやり取りが何度か続いたあと、子ども本人が悲しそうな顔を見せたので、私はそっと声をかけることにした。

怒らせたいわけではない。

ただ、子どもが大切にしていた物だけは戻してほしかった。

そう伝えた瞬間、相手の顔から表情が抜けた。

そして、信じられない言葉が返ってきた。

「家族なのに、そんな細かいこと言うんだ」

怒鳴り声ではない。むしろ落ち着いた口調だった。だからこそ、こちらの胸の奥に強く残った。

普段は明るく振る舞っている人が、この一言だけは妙にひんやりとした調子で発してきたのだ。

その後、品物は確かに返ってきた。けれど、子どもがそれを抱きしめる姿を見ながら、私は何とも言えない冷たさを抱えたままだった。

これまでの何回かの「借りる」という言葉が、本当はどういう意味で使われていたのかが、急に怖くなった。

(家族という言葉を、人を従わせる道具に使う人がいるのか)

距離が近い相手だからこそ、ひとつひとつの違和感が積み重なる重みは大きい。

年に何度か顔を合わせるたびに、こちらが少しずつ疲れていく。

そんな関係になってしまったのだと、静かに気づいた夜だった。子どもの大切な宝物が、あの人の鞄にそっと滑り込まないように。

次に会うときまでに、自分なりの身の守り方をしっかり整えておこう。そう静かに決めて、私はリビングの電気をそっと消した。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.10.21(Wed)

「お母さん、早くたたんで。恥ずかしいよ」運動会で大きなタープを広げていた母親。だが、娘の一言で黙り込んだ瞬間
tend Editorial Team

NEW 2026.10.21(Wed)

「誰が撮ったっていいじゃないですか」運動会の撮影場所を譲らない父親。だが、係に胸のリボンを指摘された結果
tend Editorial Team

NEW 2026.10.21(Wed)

「結納金ね、まだ用意してないのよ」当日の朝、母に言われた私が、結納返しを受け取って笑いそうになったワケ
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.11.26(Wed)

元アナウンサー・渡邊渚、自宅に張り込んだ週刊誌記者との驚きのエピソードとは?
tend Editorial Team

2026.06.30(Tue)

「結婚相手にはいいけど、女を感じない」マッチングアプリを4つ入れていた彼→開き直る彼に放った一言とは
tend Editorial Team

2026.01.26(Mon)

「成績が悪い!サボってんだろ」と部下の監視を始めた課長。だが、課長自身のサボりがバレたワケ【短編小説】
tend Editorial Team