「接待だから普通だ」と笑う夫→追跡の末にホテルの駐車場で確かめた真実に、胸のモヤモヤは消えなかった
夫と女性が消えたホテルの駐車場
胸の中がざわついた日があります。
昼間、夫が「ちょっと出てくる」と車で出かけていきました。
その後私は、しばらく待ってから静かに車のエンジンをかけました。
食事処の近くで夫の車が止まり、見知らぬ女性が助手席に乗り込みました。
そのまま二人を乗せた車は、通りを挟んだところにあるホテルの駐車場へ入っていきました。
私は路肩に車を止め、しばらく動けませんでした。
やっぱりそうだったのか、という思いと、もう取り返しのつかないところまで来てしまったのだという重さが、同時に押し寄せてきました。
ハンドルを握る手が、小さく震えていました。
「接待だから普通だ」という言葉
発端は十年ほど前にさかのぼります。
友人と食事に出かけた夜、店内のブロック越しに夫と見知らぬ女性が並んで食事しているのを見かけました。
友人も気づいていて、二人とも声が出ませんでした。
楽しそうに言葉を交わしている夫の姿が、ひどく遠く感じました。
後日、そのことを夫に話すと、表情ひとつ変えずに答えました。
「接待だから普通だ」
「何が問題なの」
普通、という言葉がひどく空虚に響きました。
取引先の女性と夜遅くまで二人きりで食事をすることが「普通」なのか。
私には理解できませんでしたが、それ以上追及できる言葉が見つかりませんでした。
(でも、やっぱり普通じゃない)
胸の奥でその思いがずっとくすぶっていたから、あの日、車で後を追ってしまったのだと思います。
確かめた先に残ったもの
ホテルに消えた二人の姿を確認してから、私の中で何かがすとんと落ちました。
疑っていたことが現実になったというより、ずっと目を背けていたものを正面から見てしまった、という感覚でした。
車の中でしばらく一人でいました。
泣けるとも思っていたのに、涙は出ませんでした。
ただ静かで、恐ろしいほど静かな時間が続きました。
エンジンをかける気にもなれなくて、どのくらいそうしていたか、今も定かではありません。
その後、夫との話し合いは何度かありました。
お互いに感情をぶつけ合う夜もありました。時間をかけて、ひとつの結論を出しました。
それでも、あの駐車場の光景だけはなぜか消えません。
解決した出来事のはずなのに、思い出すたびに胸の奥がずっしりと重くなります。
十年経った今も、あのときの静けさがふとよみがえってくるのです。
答えの出ないモヤモヤは、今も静かにそこにあります。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














