「妹が気にしてたんだけど」と夫づてに文句を言う義妹。後日、義妹が離婚したと知った時の気持ち
夫づてに届く細かい指摘
義妹からの注文は、いつも直接言うことはなかった。
夫を通して、「妹が気にしてたんだけど」という形で届く。
それが何度か続くうちに、私はその連絡を少し構えて待つようになっていた。
義実家に集まった場で出されたお菓子を、私がひとつ手に取った。
それが後日、話題になって返ってきた。
取るタイミングが早かったというような内容だった。
改まった席でもなく、そこまで気を回す必要があるとも思えない場面だったが、義妹には何か引っかかったらしかった。
お菓子のことだけではない。言い方、振る舞い、細かいことが夫を通してちくちく届いた。
直接言えばいいのにとも思った。
でも、向こうは向こうで、何かしら夫に伝えることで整理しているのかもしれない。
そのループが、じわじわと消耗させてくる種類のものだった。
「元奥さんの方が良かった」
お菓子よりも前の段階で、義妹から直接言われたことがある。義実家でたまたま二人になった瞬間のことだ。
「お兄ちゃんは元奥さんの方が良かった」
穏やかなトーンで、そう言われた。
反論する間もなく、場の話題は変わってしまった。後で夫に話すと、義妹と元奥さんの関係はよくなかったと聞いた。
仲が良かったわけでも、慕っていたわけでもない相手を引き合いに出す。その奇妙さが、長い間頭から離れなかった。
感情で動いているのかもしれないとは思ったが、だからといって納得できるわけでもなかった。こちらに向けられた言葉は、理屈で解けない種類のものだった。
ある朝の知らせ
しばらく経った頃、義妹が離婚したと聞いた。夫からさらっと告げられただけで、詳しい事情は知らない。
その瞬間、何か軽くなる感覚があった。
うれしいとは少し違う。仕返しができたとも思わない。
ただ、長い間ひっかかっていたものが、ふと緩んだような静けさがあった。
人の結婚生活にあれほど口を出せた人が、自分の関係は保てなかった。
そういうことは、あるものなのかもしれない。
誰でも、自分の見えていない場所で苦労しているのだろうとも思う。
だからといって、言われた言葉が消えるわけではない。
お菓子の件も、「元奥さんの方が良かった」という一言も、夫を通してちくちく届いてきた指摘も、記憶の中にはある。ただ、それが今より重かった頃を振り返ると、少しだけ遠く感じられる。
あのお菓子の話も、言われた一言も、今はもう遠い話になりつつある。そのことが、今は少しありがたい。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














