tend Editorial Team

2026.06.10(Wed)

「お前、浮気疑ってんの?」スマホを隠すようになった彼。だが、画面ロックを外すよう問い詰めた結果

「お前、浮気疑ってんの?」スマホを隠すようになった彼。だが、画面ロックを外すよう問い詰めた結果

スマホを肌身離さない彼

最初に気になったのは、ごくささいなことだった。以前はソファや机の上に無造作に置いてあった彼のスマホが、気づけばいつも手の中かポケットの中にある。

充電するときも手の届く場所を選んでいて、入浴のときですら手元に置いていた。寝るときは枕の下に滑り込ませて、画面は常に下向きだった。

「スマホ、最近ずっと手放さないよね」と笑いながら言うと、「そう?気にしすぎじゃない」とさらっと流された。その返し方が逆に引っかかった。

確証はないのに、何かが違う感覚がじわじわ積み上がっていった。

そんなタイミングで、友人から「一度ちゃんと確かめた方がいいかも」とメッセージが届いた。

友人の知り合いが、彼と別の女性が連れ立って歩いているのを見たというのだ。日時も場所も具体的で、作り話とは思えなかった。

腕を組んでいたわけではないが、距離の取り方が明らかに親密だったと聞いた。その日、彼は「残業」と言って遅く帰ってきていた。

曜日も時間も、私の記憶とぴたりと一致した。

「ロック解いて見せて」

翌日の深夜、落ち着いて話す場を作った。

彼は最初から防衛的で、「なんでそんなこと聞くの」「お前、浮気疑ってんの?」と、こちらを責める言い方をしてきた。

理不尽だとは思ったが、言い返す気にはなれなかった。感情的になっても何も変わらない。落ち着いて一言だけ言った。

「ロック解いて見せて」

攻めたわけでも、証拠を突きつけたわけでもない。ロックを解いて画面を見せてくれれば終わる話だ、とだけ伝えた。

責める言葉も、泣く素振りも見せなかった。ただ静かにそれだけを言った。沈黙が落ちた。彼の手はポケットの中で握りしめられたままだった。

彼は黙ったまましばらく動かなかった。やがて「…ごめん、わかった」とだけ呟いて、そのまま床に膝をついた。

スマホはポケットから一度も出てこなかった。ロックも解かれなかった。何を言うわけでもなく、ただ床を見ていた。

額が絨毯につくほど深く頭が下がっていた。

それだけで十分だった。泣きたい気持ちと、妙に静かな気持ちが同時にあった。

裏切られた事実は消えない。でも、自分の直感は正しかったこと、そして言い訳よりも先に膝をついてきたこと。その二つだけが、あの夜の記憶として刻まれた。

怒りは後から来た。あの瞬間だけは不思議と冷静でいられた自分が、今でも少し誇らしい。翌朝、預けていた合鍵をテーブルに置いて、無言で部屋を出た。背中越しに彼の声は届かなかった。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.09.17(Thu)

「え、あれって奢りじゃないの?」1,000円を立て替えて1か月後、ママ友の返事に言葉を失った私
tend Editorial Team

NEW 2026.09.17(Thu)

「店長も知ってると思ってました」同僚から聞いた女性スタッフの話。匿名メッセージとつながった違和感
tend Editorial Team

NEW 2026.09.16(Wed)

「5千円もしたのに」香水の匂いが残る服を返品しようとした女性。店長が譲らなかった理由
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.10.04(Sat)

へずまりゅう氏、前川喜平氏の痛烈批判に反論。SNSでは「へずまさん返しが最高」と称賛の声も
tend Editorial Team

2026.09.10(Thu)

新幹線に乗ったのに、1駅目から出発駅へ逆戻り…ホームに落とした切符を探した一人旅
tend管理者

2026.04.28(Tue)

「専業主婦は毎日昼寝出来ていいよね」と悪気もなく言ってしまった夫の友人。直後、怒りを露わにした夫の言動に惚れ直した
tend Editorial Team