「ごめん。生まれてくる子に、合わせる顔がない」と謝る夫。妊娠中の私を裏切った夫の最低な行動とは
通知が光った夜
大きな手術を終え、夫が長い入院から帰ってきた。
私のお腹は少しずつ膨らみ、もうすぐ三人家族になるはずだった。
その夜、充電中の夫のスマホが点滅した。
差出人は、入院中に夫を担当していた看護師らしき女性。
覗くつもりはなかった。けれど、画面に出た一文が目に飛び込んできた。
「担当が君でよかった」
語尾には、ハートの印がひとつ。
息が、止まりそうになった。点滴の付き添いも、夜中の電話当番も、私が全部引き受けてきた入院生活だった。
その裏で、夫はこんな言葉を受け取っていた。
泣き崩れる前に、私は静かにスマホを手に取り、その画面を一枚残らず保存した。
やり取りの流れも、日付も。証拠を確保してから、何食わぬ顔で布団に入った。
崩れていく言い訳
翌朝、私は保存した画像を見せながら、夫に切り出した。
「このハート、どういう意味か説明してくれる?」
夫の表情が固まった。
「ただの社交辞令だよ。患者に優しくするのが仕事なんだから」
「ハートを送り合うのが、社交辞令?」
「……向こうが冗談で送ってきただけで」
「冗談に、あなたも乗ってたよね。ほら、この返信」
続きを見せると、夫は黙った。
「ただの」「社交辞令」「冗談」と、言い分が転がるように変わっていく。そのたびに、嘘が一枚ずつ剥がれていった。
「私が点滴の付き添いをしてた夜、あなたはこの人と何を話してたの」
「……それは、たまたまで」
「たまたまが、退院した今も続いてる?」
夫は、答えに詰まって視線を落とした。
「相手の方と病院に、私から事実確認をします。やましくないなら、止める理由はないよね」
「やめてくれ、頼むから」
とっさに伸びてきた夫の手を、私は静かに払った。
伏せなくなったスマホ
私は取り乱さず、その日のうちに相手の女性へ連絡し、病院にも「事実関係の確認」として落ち着いて問い合わせた。怒鳴る必要も、責め立てる必要もなかった。事実だけが、夫を追い詰めていった。
その夜、夫は床に膝をつき、深く頭を下げた。
「ごめん。生まれてくる子に、合わせる顔がない」
「顔がないのは、当たり前でしょ」
あれだけ言い訳を並べた人が、今は私の前で小さくなっている。それからの夫は、スマホを伏せて置く癖をやめた。連絡相手も自分から報告し、休日は私と一緒に出産準備に走り回るようになった。
胸の痛みが完全に消えたわけではない。それでも、感情で叫ぶより、証拠を静かに突きつけたほうが、ずっと深く届くのだと知った朝だった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














