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2026.06.14(Sun)

「ねえ、もう褒め合うの、やめにしない?」愛想笑いばかりするママ友たち。だが、年長のママさんの一言で空気が一変

「ねえ、もう褒め合うの、やめにしない?」愛想笑いばかりするママ友たち。だが、年長のママさんの一言で空気が一変

合わせるのに疲れていた

子どもが小さかった頃、近所のママたちと集まる機会がよくあった。

けれど私は、その時間が少しだけ苦手だった。

「〇〇ちゃんのママ、今日も素敵だね」

「そんなことないよ、こっちこそ」

顔を合わせるたび、誰かが誰かを褒める。お互いを持ち上げ合うのが、暗黙のルールのようになっていた。

褒められれば、こちらも何か返さなくてはいけない。

その応酬に、私は毎回くたびれていた。

「それ、本気で言ってるのかな」

口には出せないけれど、心のどこかで、いつもそう疑っている自分がいた。

表向きの笑顔の下で、みんな何を思っているのか。考えるほど、息苦しくなる。

だから集まりのたび、私はさりげなく輪を離れ、別の友人のそばへ移っていた。

沈黙を破った笑い

ある日の集まりも、いつもの褒め合いから始まった。

ひととおり一巡したところで、グループで最年長のママが、おもむろに笑った。

「ねえ、もう褒め合うの、やめにしない?」

その瞬間、全員の動きが止まった。

誰も、何も言えない。

場が凍りついたように静かになった。

私も、移動しかけた足を止めて、息をのんだ。

空気が悪くなるのでは、と身構える。

ところが、一人のママが、こらえきれずに肩を震わせた。

「実は私も、ずっと思ってた」

その吹き出すような声を合図に、固まっていた全員の表情が、いっせいにゆるんだ。

本音がこぼれた日

「正直、毎回褒めるとこ探すの、必死だったんだよね」

「私もそれ!ネタ切れで焦ってたし、褒められたら何返そうって、そればっかり」

誰かが本音を口にするたび、あちこちで笑いがはじけた。

みんな、同じ気持ちを抱えていたのだと、その場のざわめきが教えてくれた。隣にいたママが、私の腕をつついて笑う。

「ねえ、あなたもでしょ?」

「……うん、ずっとそう思ってた」

うなずいた瞬間、肩の力がすっと抜けた。

「もう無理しなくていいって、ほっとした」

年長ママの一言が、空気をすっかり塗り替えていた。

それ以来、集まりで聞こえてくる言葉が変わった。

「今週、まじで疲れた〜」

「わかる、もう限界。聞いてよ」

取り繕った褒め言葉は、いつのまにか姿を消した。代わりに飛び交うのは、しんどさを笑いに変える、飾らない会話だった。

誰かの愚痴に大きくうなずき、誰かの失敗談に腹を抱える。そんな時間が、いつのまにか待ち遠しくなっていた。

気づけば私も、輪を抜け出すことをやめていた。今では、誰よりも本音をこぼして笑っている。

「ここにいると、楽だな」

無理に褒め合っていた頃には、味わえなかった居心地のよさだった。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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