「言ってくれればやったのに」家事を手伝わない夫。だが、妻が指示の仕方を変えると態度が一変
「後でやる」が口癖の夫
休みの日、朝から動くのは決まって私だった。洗濯、掃除、買い出し。夫はテレビの前に陣取ったまま動かない。
以前、限界がきて不満をぶつけたことがある。返ってきたのは、悪びれない一言だった。
「言ってくれればやったのに」
その言葉に、どれだけ肩を落としたか分からない。私は、言わなくても察してほしかった。でも、待っているだけでは何も変わらないと、ようやく気づいた。
思い返せば、私の頼み方はいつも「ちょっと手伝って」だった。何を、どこまで、いつやればいいのか。夫にはきっと、一つも伝わっていなかったのだ。
選ばせるという作戦
次の休日、私は頼み方を変えてみた。「手伝って」とお願いするのではなく、二つの選択肢を差し出すことにしたのだ。
「洗濯と買い物どっち?」
ソファの夫が、意外そうにこちらを見た。
「どっちって……じゃあ、買い物」
「なら、買い物リスト渡すね。私は洗濯とお風呂掃除をやるから」
役割がはっきりすると、夫は驚くほどすんなり立ち上がった。命令でも、嫌味でもない。ただ、やることを半分こにしただけ。それだけで、部屋の空気が軽くなった気がした。
「牛乳って、いつものやつでいい?」と、夫は玄関先で確認までしてくる。「うん、それでお願い」私が答えると、いってきますと出かけていった。
二人で回した一日
夫が買い物に出ている間に、私は洗濯を干し、風呂場を磨いた。同じ時間なのに、二人でやると景色がまるで違う。戻ってきた夫は、レジ袋を提げて少し得意げだった。
「ちゃんと安いほう選んできたよ」
「ありがとう、助かった」
「特売のパン、二つ買ってきたよ」得意げに袋から取り出す姿に、思わず笑ってしまった。素直に礼を言うと、夫は照れたように頭をかいた。それから、「次は何を分担する?」と自分から切り出してきた。
察してもらうのを待っていた頃が、嘘のようだった。伝える、そして選んでもらう。たったそれだけで、休日の景色が変わった。今では予定表を二人で埋めるのが、我が家の習慣になっている。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














