tend Editorial Team

2026.07.15(Wed)

「あなたたちと、ランチ会したいの」まともに話したこともないのに距離を詰めてきたママ。今のちょうどいい距離を保った結果

「あなたたちと、ランチ会したいの」まともに話したこともないのに距離を詰めてきたママ。今のちょうどいい距離を保った結果

送り迎えだけの間柄

保育園の送り迎えの時間は、私にとって短い立ち話のひとときでした。子ども同士が仲良しの保護者が、自然と数人集まります。

「昨日も一緒に帰りたがって、大変でした」

「気が合うんですねえ、うちの子も」

「見ていると、ほっこりしますよね」

「園庭で手をつないでいる姿、この前も見ましたよ」

子どもの様子を報告し合うだけの、気負わない時間でした。

連絡先は交換していても、やりとりするのは行事の予定くらいのものです。

役員をしているママが、その集まりに連絡係として加わっていました。行事の予定を回してくれる、頼りになる人です。

ただ、私はその人と個人的に話したことは、一度もありませんでした。すれ違えば会釈をする、それくらいの間柄だったのです。

一対一で届いた誘い

ある晩、その役員のママから、私にだけメッセージが届きました。グループ宛てではありません。

「あなたたちと、ランチ会したいの」 

画面を見て、指が止まりました。

「見ていて、とっても楽しそうだから。私も入れてほしくて」

文面には絵文字が並び、いかにも親しげでした。

けれど、こちらには親しくなった覚えが、まるでないのです。

行事の連絡以外、言葉を交わした覚えがありません。それなのに、二人きりのメッセージで、いきなり距離を詰めてくる。

返信の画面を開いたまま、しばらく手が止まりました。ひやりとするものが、胸に残りました。

(あいさつ程度の相手が、どうしてここまで)

丁寧に、でもはっきりと

翌朝、私は返事を書きました。夜のうちは、どう返すのが正解なのか、決めきれませんでした。

勢いで断るより、頭が冷えた朝に、言葉を選びたかったのです。

「お誘いありがとうございます。私は園でお会いしたときに、お話しできれば十分なので」

「ぜひいつか」と社交辞令でにごすのは、やめました。

曖昧にすれば、また誘いが来る気がしたのです。丁寧に、でもはっきりと、送信ボタンを押しました。

送り迎えで顔を合わせた別のママも、同じことを口にしました。

「私にも、同じ内容が来ましたよ」

「園でご挨拶するくらいで、ってお返ししました」

誰も声を荒げていません。それぞれが、自分のちょうどいい距離を、静かに守っていました。

その朝から、個人的な誘いは届かなくなりました。行事の連絡だけは、これまで通りきちんと回ってきます。深く踏み込まない、ちょうどいい関係に戻ったのです。

送り迎えの挨拶は続いていきます。

丁寧に引いた一本の線が、私の毎日を軽くしてくれました。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.07.15(Wed)

「住宅ローンは5000万でも余裕なの」年収も昇進も自慢し続けたママ友。だが、周囲がそっと離れ独りになった末路
tend Editorial Team

NEW 2026.07.15(Wed)

30代から始まる肌と体の分岐点。おかずクラブ・オカリナが語る「後悔」と、同世代が「あのとき やめておけばよかったこと」
tend Editorial Team

NEW 2026.07.15(Wed)

「その帽子、私も同じのを買ったの」私の持ち物を何でも真似したがるママ友。私が静かに距離を置いた理由
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.11.24(Mon)

「ほんとに休んで」「無理しなくていい」と温かい声集まる。登録者数118万人超えYouTuberが流産を公表
tend Editorial Team

2025.08.22(Fri)

【無印良品】口コミで「増量希望!」の声が殺到する悪魔的おつまみの正体とは!?口コミで見つけた意外なアレンジとは?
tend Editorial Team

2026.03.31(Tue)

「赤い稲妻って何!?」三崎優太&てんちむ結婚発表のたった4文字が話題 SNSでは「ロマンチック」「やりすぎ?」の声
tend Editorial Team