「月謝は5万のクラスなのよ」子供の成長を見下してくるママ友。だが、穏やかに黙らせた瞬間
いつも進度で比べてくるママ友
子ども同士が同じ教室に通っている縁で親しくなったママ友は、いつも我が子の成長を軸に話を進める人でした。
「おたくの子、まだそのレベルなの?うちはもう一つ上に進んだのよ」
会えば必ず、できることの数や進み具合を比べてきます。
「月謝は5万のクラスなのよ」
彼女はそう言って、鼻を高くしました。
それくらい払わないと、ちゃんとした先生には見てもらえないのだそうです。
私が「そうなんですね」と返すと、満足そうに続けました。
「安いところに通わせても、結局伸びないわよ。かわいそうでしょ、子どもが」
悪気がないぶん、聞いているとじわじわ気持ちがすり減っていきます。
ほかのお母さんたちも、彼女の前では笑ってやり過ごすしかない様子でした。
別の日には、我が子の描いた絵を見て、こう言い放ちました。
「うちの子なら、もっと上手に描けるわ。やっぱり通わせてる教室の差ね」
そのたびに私は「そうですね」と受け流していました。でも、心のどこかで、うちの子が否定されているようで、ずっと引っかかっていたのです。
穏やかに、でもはっきりと
ある日の帰り際、彼女はうちの子を見ながらこう言いました。
「この子、まだこんなこともできないの?うちなら考えられないわ」
さすがに聞き流せませんでした。
私は声を荒げず、穏やかに、それでもはっきりと返しました。
「うちの子には、うちの子の速さがあります。今のこの子で、私は十分だと思っています」
彼女は目を見開いて、言葉に詰まりました。
「…そういう意味で言ったんじゃ」
「わかっています。でも、比べてお互いを測る必要は、ないですよね」
いつも勝ち誇っていた彼女の表情が、みるみるこわばっていきます。
何か反論しようとして、けれど続く言葉が出てこず、ぎこちなく目をそらしました。
それを見ていた別のお母さんが、そっと口を添えます。
「金額とか進度じゃないですよね。うちも、この子のペースを大事にしたいです」
その言葉に、別のお母さんも小さく手を叩きました。
「ずっと言えずにいたこと、代わりに言ってもらえた気分です」
周りの何人かが、静かにうなずきました。
彼女は「……そうね、ごめんなさい」と小さくつぶやいて、逃げるように帰っていったのです。
次に会ったとき、彼女はもう月謝の額も進度も口にしませんでした。
気まずそうに会釈をして、当たり障りのない世間話をするだけ。見下すような比較が消えて、その場の空気はずっと軽くなったのでした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














