「このお菓子は、ママには内緒ね」子供に勝手にお菓子をあげる義母。だが、夕飯の時の義母の対応に絶句
夕食前に渡されたお菓子
娘が二歳だった頃、お盆に家族で義実家を訪れた日のことです。
夕食の準備を手伝うため、私が台所で洗い物をしていると、隣の居間から義母の声が聞こえてきました。
「このお菓子は、ママには内緒ね」
気になって居間を覗くと、義母が娘に小さなお菓子を渡していました。夕食までは、あと少しです。
「お義母さん、もうすぐごはんなので、お菓子はあとにしてもらえますか」
私が声をかけると、義母は笑いながら答えました。
「一つくらい大丈夫よ。おばあちゃんの家に来たときくらい、いいじゃない」
娘はお菓子を握ったまま、私と義母の顔を交互に見ています。
これまでも義母は、私が止めたものを娘に渡しては、「ママはダメって言うものね」「おばあちゃんは優しいでしょう」と言うことがありました。
娘を喜ばせたい気持ちは分かります。しかし、私だけが意地悪をしているように見せる言い方には、以前から引っかかっていました。
食べさせたのは誰なのか
やがて親戚がそろい、みんなで座卓を囲みました。
案の定、夕食前にお菓子を食べた娘は、料理を少し口にしたところで手を止めました。
「もう、いらない」
「おなかいっぱいになった?」
私が尋ねると、娘は小さくうなずきました。
無理に食べさせても仕方がないと思い、娘の皿を下げようとしたときです。義母が不満そうに口を挟みました。
「まだこんなに残ってるじゃない。好き嫌いする子になったら困るでしょう」
「好き嫌いではなくて、おなかがいっぱいみたいです」
「子どもがいらないと言ったからって、すぐ言うことを聞いていたら駄目よ。あなたは少し甘いんじゃない?」
その言葉を聞いて、私は返事に詰まりました。
夕食前にお菓子を与えたのは義母です。それなのに、娘が食事を残すと、今度は私の育て方が悪いと言われる。その矛盾を指摘すれば、親戚の前で言い争いになってしまいそうでした。
すると、向かい側に座っていた夫が口を開きました。
「母さん、それは違うだろ」
義母が驚いた顔で夫を見ます。
「何が違うのよ」
「さっき、夕飯前にお菓子をあげてたよね。それで食べられなくなった娘に、全部食べろと言うのはおかしいよ」
義母は少し黙ったあと、気まずそうに答えました。
「だって、喜ぶと思ったから…」
「喜ばせたいのは分かる。でも、ママには内緒って言うのはやめてほしい」
夫は声を荒らげることなく、義母を見ながら続けました。
「俺たちは、食事やお菓子の時間を考えながら育ててる。母さんが違うことを言ったら、娘も誰の話を聞けばいいのか分からなくなるよ」
「そんな大げさな話じゃないでしょう」
「一度だけならそうかもしれない。でも、ママは駄目、おばあちゃんは優しいって言い方が続けば、この子は困る。何かあげたいときは、先に俺か妻に聞いて」
夫がはっきり伝えると、義母はしばらく黙り込みました。
やがて娘の前に残っていたお菓子の袋を手に取り、棚へ戻します。
「分かったわ。次からは聞くようにする」
その日を境に、すべてが急に変わったわけではありません。
義母が以前の調子でお菓子を渡そうとすることもありましたが、そのたびに夫が「先に聞いて」と伝えてくれました。私も、曖昧に笑って済ませず、その場で希望を伝えるようにしました。
少しずつ義母も、娘に何かを渡す前に「これ、食べても大丈夫?」と確認してくれるようになりました。
娘を喜ばせることと、親に隠れて何かを与えることは違います。夫がその線引きを言葉にしてくれたことで、私はようやく一人で悪者にならずに済んだのです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














