tend Editorial Team

2026.08.13(Thu)

「付き合ってる人もいないのか?」正月の親戚の前で笑われた私。だが、伯母が返した一言で空気が一変

「付き合ってる人もいないのか?」正月の親戚の前で笑われた私。だが、伯母が返した一言で空気が一変

毎年恒例の親戚の集まり

正月二日、父方の親戚が祖父母の家に集まりました。

玄関には靴がずらりと並び、座敷では大人も子どもも思い思いに話しています。私はいつものように、台所に近い端の席に座りました。

大人数の集まりはあまり得意ではありません。

端のほうで料理を食べながら、近くにいる親戚と話すくらいがちょうどよかったのです。

料理を運んでいた伯母が、私の前に小鉢を置きながら声をかけてきました。

「今年もそこなの?」

「ここが落ち着くんですよ」

「そう。足りないものがあったら言ってね」

そう言って、伯母はまた台所へ戻っていきました。

突然始まった結婚の話

しばらくすると、向かい側に座っていた叔父が私に声をかけてきました。

「そういえば、お前はまだ独りなのか?」

「今のところはそうですね」

「付き合ってる人もいないのか?」

親戚が集まると、叔父は毎年のように私の結婚について聞いてきます。

「まあ、そのうち縁があれば」

できるだけ軽く流したつもりでした。

ところが叔父は、周りにも聞こえる声で続けました。

「そのうちなんて言ってたら遅いぞ。そんなこと言ってるからモテないんだ」

座敷の笑い声が少しだけ小さくなりました。

私は苦笑いをして、料理に箸を伸ばしました。言い返せば余計に話が長くなると思ったからです。

それでも叔父は、「誰か紹介してやろうか」とさらに話を続けようとしました。

伯母が台所から戻ってきて

そのとき、料理を持ってきた伯母が叔父の後ろで足を止めました。

「もう、その話はやめなさいよ」

叔父が振り返ります。

「何だよ。冗談だろ」

「本人が笑ってないのに、冗談ってことにしちゃだめでしょう」

伯母はそう言って、私の前に料理を置きました。

叔父は一瞬黙りましたが、「心配して言ってるだけだ」と言います。

すると伯母は、今度は少し穏やかな声で返しました。

「結婚するかどうかも、誰と付き合うかも本人が決めることよ。正月くらい、好きにご飯を食べさせてあげなさい」

向かいに座っていた従兄弟が、「確かに」と小さく笑いました。

叔父はそれ以上何も言わず、別の親戚との話に戻っていきました。

私は伯母に小声で「ありがとうございます」と伝えました。

伯母は「毎年同じこと聞かれたら疲れるでしょう」と笑い、そのまま台所へ戻っていきます。

帰り際、叔父とは玄関で一緒になりました。

いつもならもう一度くらい結婚の話をされるところですが、その日は「じゃあ、またな」と言われただけでした。

正月の集まりがなくなるわけではありませんし、叔父の性格が急に変わるとも思いません。

それでも、誰かが一言止めてくれるだけで、こんなにも気持ちが楽になるのだと感じた出来事でした。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.08.16(Sun)

「作成は、ほとんど彼女にお願いしていたので」手伝った請求書のミスを押し付けられそうになった私。だが、事実を突きつけた結果
tend Editorial Team

NEW 2026.08.15(Sat)

「あら、本当に慣れてないのね」苦手な料理を笑った義母。翌週、夫の一言で義母の態度が一変
tend Editorial Team

NEW 2026.08.15(Sat)

「冷蔵庫くらい開けていいだろ。家族なんだから」遊びに来た義兄夫婦の信じられない行動。だが、義兄夫婦の家に訪問した結果
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.06.30(Tue)

韓国サッカーW杯敗退でホン・ミョンボ監督に批判集中。過熱する反応と代表強化に求められる冷静な検証
tend Editorial Team

2025.10.23(Thu)

「女性閣僚2人だって。ないわぁ…がっかりだわ…」フリーアナウンサー・根本美緒氏の投稿が波紋を呼ぶ。SNSでは「女性だから...
tend Editorial Team

2026.01.06(Tue)

黒沢年雄、トランプ政権によるベネズエラ攻撃に苦言→「この行為は批判しないといけない」「国民は解放を喜んでいます」と賛否の...
tend Editorial Team