「食べる分だけ頼めばいいのにね」ホテルの朝食で大量にパンを頼んだ客。思わず見てしまった光景に呆れたワケ
朝食が待ち遠しくて
泊まっていたホテルの朝食は、評判どおりの充実ぶりでした。
中でも私が気に入ったのは、注文するとその場で焼いてくれるパンのコーナーだったのです。
焼きたてを一口かじると、外はさくっと香ばしく、中はふんわりと柔らかい。
この一皿のために早起きしたようなもので、せっかくの旅先だからと、私は朝から胸を高鳴らせていました。
そのコーナーには、静かな列ができていました。
並んでいる人はみな、2つか3つほど頼んでは、順番に席へ戻っていきます。
私も3つだけ選んで、後ろの人にすぐ順番を譲るつもりでいたのです。
列の空気が変わって
ところが、私の前にいた女性の番になった途端、その静かな空気が一変しました。
彼女は子どもを連れたまま、次々とパンを指さしていくのです。
四つ、五つでは止まりません。
あれよあれよという間に、20個も注文して、当たり前のような顔で焼き上がりを待っています。
焼き手の人が一つずつ丁寧に焼くのですから、それだけの数となれば、時間がかかるのは当然でした。
そのあいだにも、後ろの列はみるみるうちに伸びていきます。
それでも彼女は、少しも気にする様子がありません。
私の番はいつになるのだろうと、私はただその場に立ち尽くすしかありませんでした。
残されたパンを見て
ようやく順番が回ってきて、私は焼きたてのパンを受け取りました。
けれど、あの女性のことがどうしても気になって、そっと席のほうを見てしまったのです。
テーブルの上には、山のように積まれたパンがありました。
そして食事を終えた頃には、その半分以上が、手つかずのまま残されていたのです。
どう見ても、とても一人で食べきれる量ではなかったのでしょう。
あれだけ後ろの人を待たせておいて、これはないのではないか。そう思うと、なんだか一気に力が抜けてしまいました。
その日の帰り道、私は一緒に旅していた友人に、思わずこぼしてしまいました。
「食べる分だけ頼めばいいのにね」
口にしてみても、すっきりはしません。強く責められることでもないぶん、余計にモヤモヤしてしまって。呆れた気持ちだけが、あの朝の光景とともに残ったのでした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














