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2026.08.24(Mon)

「ちょっと、電話やめてもらえません?」カフェで電話していた私。だが、注意された私が伝えた事実

「ちょっと、電話やめてもらえません?」カフェで電話していた私。だが、注意された私が伝えた事実

念のため、店員に聞いてから席についた

出張先で少し時間が空き、私は駅近くのカフェに入った。

メールを何通か返したかったのと、あとで仕事の電話が一本入る予定だった。静かな店で電話をするのは気が引けるので、案内してくれた店員に念のため確認した。

「すみません。電話がかかってくるかもしれないんですが、この辺なら大丈夫ですか?」

店員は奥の一角を示した。

「はい。こちらのエリアでしたら大丈夫ですよ」

「よかった。ありがとうございます」

それなら安心だと思い、私はその席でコーヒーを飲みながら仕事をしていた。

しばらくすると、予定していた電話が入った。

「はい、お疲れさまです。今、大丈夫ですよ」

なるべく声を抑えて話していると、隣の席の男性が何度かこちらを見るのが分かった。

気になるのかな、と思った直後だった。

「ちょっと、電話やめてもらえません?」

男性が、少しいら立った声で話しかけてきた。

「すみません。ちょっと、電話やめてもらえません?ずっと声が聞こえてくるんで」

私は思わず「あ……すみません」と返した。

店員には確認している。そう言おうかとも思ったが、電話の相手を待たせたまま言い合いになるのも嫌だった。

「すみません、一度切ります。またあとでかけ直します」

電話を終えると、男性は小さく息を吐いた。

「カフェで電話されると、落ち着かないんですよ」

言い方には少し引っかかった。それでも、静かに過ごしたかった気持ちまで否定するつもりはなかった。

「そうですよね。ただ、ここなら大丈夫だと店員さんに聞いていたので……」

私がそう答えると、男性は少し意外そうな顔をした。

「本当?ここ電話していいんですか?」

隣から聞こえた、何気ない一言

男性は一瞬黙り、周囲を見回した。

ちょうど近くを通った店員にも、「ここって電話いいんですか?」と確認する。

「はい。この一角は通話可能な席になっています」

店員がそう答えると、男性は「ああ、そうだったんですね」と少し気まずそうにうなずいた。

それから私のほうを見て、声を落とした。

「すみません。店内全部だめなんだと思ってました」

「いえ。僕も、もう少し声を小さくすればよかったです」

そう返すと、男性も「いや、こっちも急に言ってすみません」と頭を下げた。

そのあとは、お互いに何事もなかったようにそれぞれの時間へ戻った。

私は電話の続きは店を出てからすることにした。ルール上は問題なくても、すぐ隣に気になる人がいると分かった以上、無理に続ける必要もないと思ったからだ。

誰かが正しくて、誰かが完全に間違っていたという話ではない。

ただ、お互いが思い込んでいたことを一度確認しただけで、険悪になりかけた空気は案外あっさり元に戻った。

店を出るころには、さっきまでの気まずさもほとんど残っていなかった。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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