「アンタ、うちの娘の同級生でしょ」レジ待ち中、突然重くなった買い物カゴ。後ろの女性が私を見て口にした、思いがけない一言
お昼のレジ待ちで、カゴが急に重くなった
仕事の休憩時間に、職場から歩いて数分のコンビニへ入った。
サラダとスープを選んでレジへ向かうと、昼どきで5人ほど並んでいた。
最後尾についてしばらく待っていると、ふいに腕にかけていたカゴが重くなった気がした。
中を見ると、紙パックの牛乳とサンドイッチが入っている。
「え…これ、私のじゃない」
戸惑って振り返ると、すぐ後ろにいた、私の母と同じくらいの年齢に見える女性が口を開いた。
「あ、それ私の。二つだけだから、そのまま一緒にお願い」
あまりに自然に言われて、一瞬意味が分からなかった。
「え?これ、そちらの商品ですよね?」
「そうよ」
「どうして私のカゴに…?」
女性はそこで初めて私の顔をじっと見た。そして、何かを確かめるように言った。
「やっぱりそうよね。アンタ、うちの娘と小学校で同じクラスだったでしょ?」
突然の言葉に、今度は別の意味で驚いた。
会った覚えのない女性が、私を知っていた
女性が口にした娘さんのことは覚えていた。
小学生のころ、一時期同じクラスだった子だ。
ただ、特別仲がよかったわけではない。
家へ遊びに行ったこともなく、その子のお母さんと話した記憶もなかった。
「娘さんのことは覚えてますけど…私、お母さんとはお会いしたことないですよね?」
私が聞くと、女性は軽く笑った。
「でも娘と同級生だったんだから、知らない人じゃないでしょ?」
そして私のカゴを指さした。
「それくらい、一緒に払ってくれてもいいじゃない」
そこでようやく、この女性が本当に私に代金まで払わせるつもりなのだと分かった。
「いや、それは無理です」
「二つだけよ?」
「二つでも無理です。これはご自分でお願いします」
私は牛乳とサンドイッチをカゴから取り出し、女性へ差し出した。
女性は不満そうに眉を寄せた。
「同級生だったのに、冷たいのね」
「同級生だったのは娘さんですよね」
それ以上は言わず、私は順番が来ると自分のサラダとスープだけを会計した。
店を出てからも気になったのは、商品を入れられたこと以上に、女性が迷いなく私を娘の同級生だと分かったことだった。
私はもう30代で、小学生のころとは髪形も顔つきも変わっている。
後日その話を友人にすると、友人も不思議そうに言った。
「でも、そのお母さんとは本当に会ったことなかったんでしょ?」
「うん。少なくとも私は覚えてない」
どこかで私を見かけたことがあったのか、娘さんから何か聞いていたのか。結局、その理由は今も分からない。
ただ、レジの列で突然「うちの娘の同級生でしょ」と言われた瞬間の驚きだけは、今でもはっきり覚えている。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














