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2026.10.13(Tue)

「ゆうべは玄関の明かりが11時まで点いてたわね」笑顔で話す隣の女性。毎日開いている窓が怖くなった理由

「ゆうべは玄関の明かりが11時まで点いてたわね」笑顔で話す隣の女性。毎日開いている窓が怖くなった理由

玄関を開けると、いつも目が合う女性

私は家族3人で、貸し家の一戸建てに暮らしています。

同じ形の家が狭い間隔で並んでいて、わが家の玄関のすぐ横には、隣家の窓があります。

その窓際にいつもいるのが、60代くらいの女性です。

窓のふちにひじをついて外を眺めていて、私が玄関を開けると、決まって目が合います。

「あら、こんばんは。今お帰り?」

「はい、今帰ったところです」

「お疲れさま。ゆっくり休んでね」

女性はいつもにこやかで、感じのいい方でした。

不思議なのは、その窓がほとんどいつも開いていることです。

晴れた朝も、日が落ちてからも、大雨の日でさえ開いています。

最初は、よほど風通しを大切にしているのだろうと思っていました。

ところが、挨拶を交わすうちに、女性の話す内容が少しずつ変わっていきました。

私が朝、何時ごろ家を出たか。子どもが体操服で登校したことまで、何気ない世間話に出てくるのです。

どれも間違ってはいません。窓から見ていれば分かることばかりでした。

「お隣さん、いつも窓のところにいるね」

家族にそう言われても、私は笑って答えていました。

「見守ってくれてるのよ、きっと」

このときは、まだそう思っていたのです。

「11時まで点いてたわね」と言われて

ある日、仕事で帰りが遅くなった夜のことです。

帰宅すると家族はすでに寝ていました。私も疲れていて、玄関の明かりを消し忘れたまま布団に入ってしまいました。

その後、ふと目が覚めて、明かりを消していないことに気づきました。

起きて消しに行くと、時計は午後11時を指していました。

翌朝、いつものように玄関を開けると、隣の女性が窓際から会釈をしてきました。

「おはようございます」

「おはよう。昨日は帰りが遅かったのね」

「ええ、仕事が長引いてしまって」

すると女性は、いつもの世間話と同じ調子で続けました。

「ゆうべは玄関の明かりが11時まで点いてたわね」

「あ……すみません。消し忘れてしまって」

思わず謝ると、女性は笑顔のまま答えました。

「いいのよ。明るくてよかったわ」

怒っている様子はまったくありません。それどころか、いつもと変わらない穏やかな口調でした。

私は軽く頭を下げ、そのまま歩き出しました。

けれど、角を曲がるころになって、急に気になり始めたのです。

私が明かりを消したのは、夜の11時。

女性は、その時間まで明かりが点いていたことを知っていました。

あの時間にも、こちらの様子を見ていたのでしょうか。

これまでは、よく気のつく親切な方だと思っていました。けれど、帰宅時間だけでなく、夜の明かりまで知られていたことに、なんとも言えない落ち着かなさを覚えました。

今日も開いていた隣の窓

とはいえ、女性から何かをされたわけではありません。

挨拶もいつも丁寧ですし、嫌なことを言われたこともありません。

大家さんに相談するような出来事なのかも分からず、結局、窓に面した部屋のカーテンを厚いものに替えるだけにしました。

もちろん、カーテンを替えたところで、玄関を出入りする姿までは隠せません。

それ以来、寝る前に玄関の明かりを確認するのが習慣になりました。

そして今朝のことです。

外は大雨でした。傘立てには2本の傘があり、私は青いほうを手に取りました。

玄関のドアをそっと開けると、隣の窓は今日も開いていました。

雨が吹き込む窓際には、いつものようにひじをついた女性がいます。

目が合うと、女性はにっこり笑いました。

「今日は、青いほうの傘なのね」

ただの挨拶のつもりなのかもしれません。

それでも私は、何と返せばいいのか分からなくなってしまいました。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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