「6時過ぎたら半額になるはずじゃないの?」スーパーのレジで譲らない女性客。だが、店長が値引き一覧を見せると態度が一変
半額のはずだと言い張る女性客
夕方、仕事帰りに近所のスーパーへ寄りました。
ちょうど混み合う時間帯で、レジには買い物かごを持った人が何人も並んでいます。
私も列について、順番を待っていました。
ところが、しばらくすると列が動かなくなりました。
私の二人前で会計をしていた年配の女性客が、惣菜のパックを手に、若い女性店員さんと何か話しています。
「これ、半額じゃないの?」
「こちらは3割引きですね」
店員さんが答えると、女性客はパックに貼られたシールを指さしました。
「でも、もう6時過ぎてるでしょ。半額になるはずじゃないの?」
「申し訳ありません。商品によって割引率が違うんです」
「ええ?そうなの?でも、貼り替えてないだけじゃないの?」
女性客は納得できない様子で、何度もシールを確かめています。
「いえ、こちらの商品は3割引きで…」
「だから、それが間違ってるんじゃないかって言ってるの。責任者の人に確認してもらえない?」
女性客の声が大きくなり、周囲の客も何事かと視線を向け始めました。
店員さんは困った表情で何度か説明していましたが、話は平行線のままです。
後ろに並んでいた人からは小さなため息が聞こえてきました。
私も早く会計を済ませたかったのですが、どうすることもできません。
店員さんの目元は赤くなっていました。
店長が持ってきた一枚の紙
店員さんがレジ横のボタンで呼ぶと、ほどなくして店長がやって来ました。
「どうされましたか?」
「このお惣菜、半額じゃないんですか?もう6時過ぎてるのに、3割引きだって言われて」
店長は女性客の話を聞き、惣菜のシールを確認しました。
「少々お待ちください。確認してまいります」
そう言って売り場へ向かうと、一枚の紙を持って戻ってきました。
「こちらが今日の値引きの一覧です」
店長は紙を女性客に見せながら、説明を始めました。
「このお惣菜は、今日は3割引きになっています。シールの表示で間違いありません」
「あれ、そうなの…?でも、6時過ぎたら半額になるんじゃ…」
「時間だけで一律に半額になるわけではないんです。商品の種類や部門によって違いまして」
女性客は黙って紙に目を落としました。
私の位置から一覧の細かい文字までは見えませんでしたが、店長に向けた女性客の横顔は見えました。
先ほどまでの勢いはなくなり、少し気まずそうな表情をしています。
「……じゃあ、3割引きでいいです」
女性客はそれ以上何も言わず、財布を取り出して会計を済ませました。そして袋を受け取ると、振り返らずに出口へ向かっていきました。
ようやくレジが動き始め、後ろに並んでいた人たちもほっとした様子でした。
店長は店員さんの肩に軽く手を添え、声をかけました。
店員さんは小さくうなずきました。
その後、私の番になりました。
「さっきは大変でしたね」
そう声をかけると、店員さんは少し目を赤くしたまま、「ありがとうございます」と笑ってくれました。
女性客も値引きの仕組みを勘違いしていたのかもしれません。ただ、店員さんが説明している途中で決めつけてしまったのは、残念に感じました。
店長が落ち着いて確認し、店員さんの対応も認めてくれたことに、私まで安心した出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














