「長男夫婦として、お祝いはしっかり包んでね」義妹に何ももらっていない私たち。だが、親戚の前で叔母が尋ねたこと
義妹からは何ももらっていないのに
私たち夫婦が結婚したときも、子どもが生まれたときも、夫の妹からお祝いをもらうことはありませんでした。
義妹はそのたびに「今お金がないから」と肩をすくめ、それ以上の話にはなりませんでした。
その義妹の結婚が決まった日の昼、私たち夫婦は義実家の居間に呼ばれました。
座卓を挟んで座った義母は、当然のことを確認するように言いました。
「親戚の目もあるでしょう。あなたたちに恥ずかしいことをされたら困るのよ」
「長男夫婦として、お祝いはしっかり包んでね」
隣にいた夫は、にこにこしながらうなずいています。私は返事に困りました。義妹からは何ももらっていないのに、こちらにはきちんと贈るよう求められる。
その違いがどうしても引っかかったのです。
それでも結婚祝いを渡しました。翌年、義妹に子どもが生まれると、義母はまた私たちを居間に呼び、今度は出産祝いの話を始めました。
「最低でも3万円は包むものよ。常識なんだから、迷うことないでしょう」
その夜、夫に気持ちを伝えました。
「うちのときは、妹さんから何もなかったよね。どうしてうちばかりなの」
「まあ家族なんだから、細かいこと言うなよ」
夫はそう言って笑い、テレビに目を戻しました。私もそれ以上は言えず、結局、義母に言われたとおりにお祝いを包みました。
叔母の質問に、義妹が黙り込んだ
それから親戚が義実家に集まった日のことです。座敷の座卓を囲み、私と夫は端の席に座っていました。義母の隣には夫の叔母が、向かい側には義妹がいます。
料理が並ぶと、義母は胸を張って話し始めました。
「長男夫婦は、ちゃんとしてくれてね。妹のお祝いも、しっかり包んでくれたのよ」
「まあ、えらいわねえ」という声が上がり、義母は満足そうに笑いました。すると、隣にいた叔母が湯のみを置き、義妹に声をかけたのです。
「そういえば、お兄ちゃんたちが結婚したときと、子どもが生まれたときは、あなたは何を贈ったの?」
義妹は笑顔のまま固まりました。目を伏せたり、義母のほうを見たりするばかりで、答えが出てきません。義母も膝の上で手を組み直し、黙っていました。
「何も?まあ……」
叔母が首をかしげると、ほかの親戚も顔を見合わせました。義妹は顔を赤くしてうつむき、義母もそれからは静かにお茶を飲んでいました。
帰りの車の中で、運転していた夫がぽつりと言いました。
「……細かいことじゃなかったな。ごめん」
私は前を向いたまま、小さくうなずきました。ようやく私の気持ちが伝わったようで、少しだけ肩の力が抜けました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














