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2026.10.31(Sat)

「先に乗せてよ!」公園のブランコで小学生を押しのけた母親。だが、戻ってきた父親の言葉に黙りこんだ瞬間

「先に乗せてよ!」公園のブランコで小学生を押しのけた母親。だが、戻ってきた父親の言葉に黙りこんだ瞬間

休日の公園で起きた、ブランコの順番をめぐるトラブル

1年ほど前の休日、4歳の孫と近所の広い公園へ出かけたときのことです。

お昼どきの公園は家族連れでにぎわっていて、ブランコの前には3〜4人の子どもたちが並んでいました。

孫も列のいちばんうしろにつき、自分の番が来るのを楽しみに待っていました。

列のすぐ横にあるベンチには、30代くらいの母親が座っていました。

そばにいる幼稚園くらいの子どもは、ブランコを見ながら母親の袖を引っぱっています。

母親は並んでいる子どもたちをちらりと見ると、ため息をつきました。

しばらくして、ブランコが一つ空きました。

次に並んでいた小学校低学年くらいの男の子が乗ろうとした、そのときです。

母親が突然ベンチから立ち上がり、自分の子を連れて駆け寄ってきました。

「あ、ごめんね。先に乗せてよ!」

そう言うと、男の子を押しのけるようにして、自分の子をブランコに乗せたのです。

「えっ、ぼくの番だったのに…」

男の子が戸惑った声を出すと、母親は振り返りました。

「この子、さっきから乗りたがってるの。お兄ちゃんなんだから、ちょっと待っててよ」

男の子は何も言い返せず、悲しそうな顔で立ちつくしていました。

順番を待っていたほかの子どもたちも、困ったように顔を見合わせています。

私も孫の手をにぎったまま、どう声をかければいいのか迷っていました。

戻ってきた父親が、母親に伝えた一言

そこへ、飲み物を買いに行っていた男の子の父親が戻ってきました。

男の子は父親のそばに駆け寄り、服をつかみました。

「どうした?」

「ぼくが乗ろうとしたら、あの子が先に乗っちゃった…」

男の子はブランコのほうを指さしました。

父親は列の様子を確かめると、ブランコのそばにいる母親に声をかけました。

「すみません。うちの子が先に並んでいたみたいなんですが…」

母親は少し驚いたような顔をしました。

「でも、うちの子もずっと乗りたがってたんです」

「そうだったんですね。でも、ほかの子たちも待っているので、順番にお願いできますか」

父親は声を荒らげることなく、落ち着いた口調で伝えました。

母親は何か言いかけましたが、列に並ぶ子どもたちのほうを見て、口を閉じました。

近くで見守っていた保護者たちも、静かにうなずいています。

しばらく気まずそうに立っていた母親は、何も言わずに自分の子をブランコから降ろしました。

そして、その子の手を引くと、誰とも目を合わせずに公園を出ていきました。

父親は男の子のほうを振り返りました。

「ほら、順番だよ。乗っておいで」

「うん!」

男の子はうれしそうにブランコへ駆け寄り、乗り始めると父親に向かって手を振っていました。

その姿を見て、私もほっとしました。

しばらくして、孫の番が回ってきました。

孫はブランコに乗ると、うれしそうに声をあげました。

「おばあちゃん、ちゃんと待ったから乗れたよ!」

「そうだね。ちゃんと待てたね」

そう返すと、孫はにっこり笑いました。

子どもが早く遊びたがる気持ちはよく分かります。それでも、順番を待っている子がいるなら、その気持ちも大切にしてほしいものです。

何より印象に残ったのは、感情的にならず、必要なことをきちんと伝えた父親の姿でした。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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