「子どもは遊ぶものじゃないですか」靴のままソファで跳ねる子どもを注意しない母親。だが、店員の一言で変わった態度
靴を履いたままソファで跳ねる子どもたち
週末のお昼、私は混雑したフードコートで食事をしていました。
隣のテーブルは、片側が長いソファで、向かいに椅子が並ぶ形になっています。
しばらくすると、小さな子どもを2人連れた4人家族がやってきました。
3歳くらいの男の子と5歳くらいの女の子はソファに、両親は向かいの椅子に座りました。
両親はそれぞれ携帯電話を手に、画面を見ています。
やがて子どもたちはソファの上に立ち、テーブルに手をついて跳ね始めました。
「ママ、見て!こんなに高く跳べるよ!」
「はいはい、分かったから。気をつけてね」
母親は画面から目を離さずに答えました。父親も顔を上げません。
私は子どもたちの足元を見て驚きました。2人とも運動靴を履いたままだったのです。
しかも靴底には泥がついているようで、跳ねるたびにソファの座面に茶色い跡が増えていきます。
誰かが止めるだろうと思っていましたが、両親は気づいていないのか、何も言いませんでした。
汚れたソファを見せた店員の一言
やがて両親はトレーを重ね、帰り支度を始めました。
しかし、子どもたちはまだソファの上で遊んでいます。
そこへ、トレーを持った若い女性客がやってきました。
家族が席を立とうとしているのを見て、次に座ろうとしたのでしょう。
ところが、ソファの汚れに気づいた女性は、困った表情で母親に声をかけました。
「あの、すみません。ソファが汚れているんですが…」
母親は振り返り、少し面倒そうに答えました。
「え?ちょっと立ってただけですよ」
「でも、泥がついていて。このままだと座れないので…」
「子どもは遊ぶものじゃないですか。そんなに気にしなくても…」
母親はそう言ってバッグを肩にかけました。女性客はそれ以上何も言えず、その場に立ち尽くしています。
すると、エプロン姿の若い女性店員がウェットティッシュを手に近づいてきました。
店員はソファの上にいる子どもたちを見て、母親に声をかけました。
「すみません。お子さんの靴、脱がせてもらえますか。ソファが汚れてしまっているので」
母親が返事に困っていると、店員はウェットティッシュで座面の端を軽く拭きました。
白かったティッシュが、あっという間に茶色くなります。
それを見て、母親もソファの汚れに目を向けました。
店員は落ち着いた声で続けました。
「次のお客様も座られますので、こちらで拭いていただけますか?」
「あ…はい。すみません」
母親は小さく返事をすると、ソファにいる子どもたちの靴を脱がせました。そして2人をソファから降ろし、空いた椅子に座らせました。
店員からウェットティッシュを受け取ると、母親は黙って座面を拭き始めました。父親も気まずそうな表情で手伝います。
子どもたちは何が起きたのか分からない様子で、両親を見つめていました。
拭き終わると、店員は待っていた女性客に声をかけました。
「お待たせしました。どうぞ、お座りください」
「ありがとうございます。助かりました」
女性客はほっとした表情でソファに腰を下ろしました。
家族は子どもたちに靴を履き直させると、足早にその場を離れていきました。
私は一部始終を隣から見ていましたが、店員の対応が印象に残りました。
母親を強く責めるわけでもなく、汚れていることをその場で示し、片づけをお願いする。あの落ち着いた伝え方があったからこそ、母親も応じたのかもしれません。
次に使う人への配慮を忘れないようにしたいと、改めて感じた出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














