「空き缶の中から、虫が出てきています」隣のベランダに山積みのゴミ。だが、清掃業者の指摘に住人が言葉を失った瞬間
洗濯物を干すのが怖くなった
以前住んでいたマンションで、隣の部屋のベランダに悩まされていたことがあります。
隣のベランダには、お酒の空き缶を詰めた袋がいくつも積まれていました。
最初はそのうち片付けるだろうと思っていたのですが、袋は増えるばかりでした。
困ったのは、そこから虫が来るようになったことです。
洗濯物を干していると、隣のベランダ側から虫が飛んできます。
気になって洗濯物を外に干すのも嫌になってしまいました。
管理人さんにも相談しましたが、「少し様子を見ましょう」と言われたきりで、状況は変わりませんでした。
そんなある日の昼、ゴミ出しから戻ると、ちょうど隣の住人が玄関から顔を出しました。
直接言うべきか迷いましたが、このままでは困ると思い、声をかけました。
「すみません。ちょっといいですか?」
「はい、何ですか?」
「ベランダに置いてある空き缶なんですけど、片付けていただけませんか?」
すると、相手は少し面倒そうな顔をしました。
「え、何か問題あります?」
「虫がこちらまで来ていて、洗濯物を干すときにも困っているんです」
「でも、うちのベランダですよね。何を置いても自由じゃないですか?」
「そうかもしれませんけど、こちらにも虫が来ているので……」
「虫くらいで、わざわざ言いに来なくてもいいでしょ」
そう言って、隣の住人はドアを閉めてしまいました。
確かに自分の部屋のベランダではありますが、こちらにも影響が出ています。もう少し話を聞いてほしかったのですが、それ以上は何も言えませんでした。
清掃業者さんが指摘したこと
それからしばらくして、マンションの排水管清掃の日が来ました。
業者さんが各部屋を回り、ベランダの排水口も確認していきます。
私の部屋の作業が終わり、ベランダに出ていると、隣から話し声が聞こえてきました。
どうやら業者さんが、積まれた袋について話しているようでした。
「すみません。この袋は、ずっとここに置いていますか?」
「ええ、そうですけど。何か?」
「空き缶の中から、虫が出てきています」
「え…」
「排水口の周りにも虫がいます。このままだと、お隣にも広がってしまいますよ」
隣の住人からは、すぐに返事がありませんでした。
業者さんは続けました。
「それに、ベランダは火事のときの避難経路にもなりますから。ここにはあまり物を置かないほうがいいです」
「……そうなんですか」
「空き缶は片付けてくださいね。管理会社にも状況は報告しておきます」
その後、隣の住人が言い返す声は聞こえませんでした。
私がお願いしたときには取り合ってもらえなかったので、業者さんの話を聞いてくれたことに少し安心しました。
そして、その週のうちに、隣のベランダに積まれていた空き缶の袋はすっかりなくなりました。
それからは私のベランダに虫が来ることもなくなり、洗濯物も安心して干せるようになりました。
次の晴れた日、久しぶりに窓を大きく開けて洗濯物を干しました。
隣のベランダには、もう袋はありません。
何度お願いしても伝わらなかったことが、業者さんの指摘でようやく伝わったのだと思うと、ほっとした出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














