「友達なのにお金取るの?」買い物のたびに子どもを預けるママ友。だが、私が1時間2千円を提示した結果
当たり前になった預けごと
同じ幼稚園に通うママ友とは、家がすぐ近くでした。
うちには小さな庭があり、天気のいい昼は子どもを外で遊ばせるのが日課です。
ある日、ママ友が自分の子どもを連れてやってきました。
「ねえ、この子もちょっと一緒に遊ばせてくれる?」
「いいよ。どうしたの?」
「買い物に行きたくて。すぐ戻るから、ちょっとお願い!」
そう言うと、ママ友は子どもを残して行ってしまいました。
最初は少し驚きましたが、困ったときはお互いさま。
ママ友の子どもも素直な子で、うちの子と仲よく遊んでいたので、特に気にせず預かっていました。
ところが、それが一度きりでは終わりませんでした。
ママ友が来る回数は次第に増え、気づけば週に何度も子どもを預かるようになっていたのです。
しかも、「すぐ戻る」と言いながら、買い物から帰ってくるのはいつも遅め。
その間、私は庭から離れられません。
銀行へ行く用事も、届いた荷物の片づけも、ママ友が戻るまで後回しです。
ある日、ようやく戻ってきたママ友に、思い切って声をかけました。
「今日はちょっと長かったね」
すると、ママ友は不思議そうな顔をしました。
「そう?でも、家にいるんでしょ?そんなに変わらなくない?」
その言葉に、私は思わず黙ってしまいました。
家にいるからといって、暇なわけではありません。
自分の子どもと遊ぶのと、よその子を預かるのとでは、責任も違います。
どうやらママ友には、その負担が伝わっていないようでした。
門のところで伝えたこと
ある日の昼、うちの子が庭で遊んでいると、またママ友が子どもを連れてやってきました。
ママ友の子どもは、さっそく庭に入って遊び始めます。
「ごめん、今日も1時間だけお願い!」
いつものように両手を合わせるママ友。
私は門のところまで歩いていき、声をかけました。
「ごめん、ちょっと待って。最近、預かることが多くて、正直困ってるんだ」
「え?でも、子ども同士で遊んでるだけでしょ?」
「そうだけど、その間は私が二人を見てるから。自分の用事もできなくなるし」
「でも、今日も1時間だけだよ?」
悪気があるのかどうかは分かりません。ただ、私が困っていることは、あまり伝わっていないようでした。
そこで、はっきり言うことにしました。
「うちは託児所じゃないから。これからも預けていくなら、1時間2千円はもらいたい」
「えっ、お金取るの?」
「うん。今日も預けるなら、今日の分からお願いしたい。それでもいい?」
ママ友はしばらく私の顔を見つめていました。
そして、買い物用のバッグを握りしめながら言いました。
「友達なのにお金取るの?そこまで言うなんて冷たい!」
ママ友は庭で遊んでいた自分の子どもを呼び、その手を引いて帰っていきました。
私も、実際にお金を受け取るつもりで言ったわけではありません。ただ、これ以上、当たり前のように預けられるのは困ると伝えたかったのです。
その日を最後に、ママ友がうちの庭に来ることはなくなりました。
今は幼稚園で会えば、あいさつを交わすだけの間柄です。
子ども同士が仲よく遊んでいたことを思うと、少し複雑な気持ちもあります。
それでも、何度も預かるのが負担になっていたのは事実です。
午後の庭で、私は子どもと並んでしゃぼん玉を吹きました。
「ママ、もっと大きいのつくって!」
楽しそうに笑う子どもの顔を見ながら、これでよかったのだと思いました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














