「なぜ私に直接言わない」派遣の私に課長経由でしか連絡しない違和感。職場での曖昧さに積もる本音
気づけば複数の課を行き来していた
大きなプロジェクトチームに派遣社員として入ったのは、40代のときのことです。
最初は書類整理や印刷物の管理が中心でしたが、「手が足りないから」と別の課の担当者から声がかかるようになり、気づいたときには複数の部署の仕事を掛け持ちする形になっていました。
派遣という立場で断るのは難しく、できることはやろうと動いていたのです。
直属の課長からも「コピー代の節約のために持参用紙を使ってほしい」といった細かい指示があり、正直なところ大変だと感じながらも従っていました。
プロジェクトチームはいくつかの課に分かれていて、私が属していたのはそのうちの一つです。
別の課に行くたびに、そこには別の正社員がいて別のルールがあります。複数の場所に顔を出す分だけ、気を使う相手も増えていきました。
「なぜ私に直接言わない」という小さな本音
複数の課を行き来していたある日、私は運送会社の担当者と関わる業務を手伝うことになりました。
資料の仕分けや発送準備を進める中で、手順や段取りについて指摘が入ることがあったのです。
ところが担当者は私に直接話しかけてくるのではなく、わざわざ元の課の課長に電話をかけ、「こう伝えてください」と報告してきます。
課長はその都度、私のところへ来て内容を伝えに来ます。
内容は「次回からこの順番でお願いします」といった、一言で済む話ばかりでした。
「なぜ私に直接言わない」
頭の中ではそう思いながらも、口には出せません。
担当者なりのルールや習慣があるのだろうし、派遣には直接言わないという暗黙の方針があるのかもしれない。悪意はないと理解しています。
それでも、一言の話を伝えるために課長の手が止まり、課長が私を呼びに来るというひと手間が毎回発生する。その無駄が積み重なるうちに、私の中に言葉にしにくい違和感が育っていきました。
誰かが悪いわけではないから、余計に消えない
派遣社員は複数の課を横断して動いても、指揮系統はひとつの課に固定される。
現場の実態と制度のずれが、こういう形で表に出てくるのだと後になって気づきました。
担当者も課長も、それぞれのやり方に従っているだけ。責める相手がいないから、モヤモヤはどこにもぶつけられず、ただ自分の中に残り続けます。
派遣として複数の場所で動いていると、自分がどこに属しているのかわからなくなる瞬間があります。どの課の顔をして、どの課の指示系統に従えばいいのか。そのあいまいさが、日々の小さな積み重ねとして体に残っていきました。
あのころの違和感は、今でもときどき思い出します。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














