「私、毎日いっぱいいっぱいで」と子育てに悩むママ友。だが、聞いていて感じた違和感の正体
育児の愚痴が止まらない
同じ年の子を持つママ友と、よくお茶をしていました。彼女と話すのは楽しかったのですが、ひとつだけ気になることがありました。
「私、毎日いっぱいいっぱいで」
会えば必ず、彼女はそう切り出して育児の苦労話を始めます。子どもが言うことを聞かない、自分の時間が全然ない、もう限界かもしれない。
その熱のこもった話しぶりは、聞いているだけで胸が重くなるほどでした。
けれど、私は知っていました。彼女は仕事をしているわけでも、通学しているわけでもありません。なのに、週に三日は自分の実家に子どもを預けているのです。
「実家に置いてきたから、今日はゆっくりできるんだ」
そう話す彼女の表情は、いつもどこか満たされていました。
預けて休むこと自体を責めるつもりはありません。誰だって息抜きは必要です。
同じ秤には乗らない
ただ、彼女には定期的に一人の時間がありました。それでも口癖は「自分がいちばん頑張っている」というニュアンスの言葉ばかりだったのです。
私の知り合いには、頼れる実家が遠く、活発な子を一人で見ているママが何人もいました。私自身も預け先がなく、日中はずっと子どもと二人きりの毎日でした。
それでも、彼女の前でその話を持ち出すことはしませんでした。
大変さに優劣をつけても、誰も救われないと思っていたからです。
「無理しないでね」
私はいつもそう声をかけ、聞き役に徹していました。彼女は満足そうにうなずいて、また次の愚痴へと話を移していきます。
(休めているのに、どうしてそんなに大変そうなんだろう)
そんな思いが、回を重ねるごとに少しずつ積もっていきました。彼女が悪い人でないことは分かっています。
それだけに、この違和感を誰に話せばいいのかも分からないのです。
「また話聞いてね、あなただけが頼りなの」
そう言って手を振る彼女に、私は曖昧に笑い返すのが精一杯でした。頼られているのに、なぜか心は晴れません。
彼女の疲れと、私の疲れ。同じ言葉で語られても、その中身はまるで違う気がしてしまう。それでも口に出せないまま、私はまた次のお茶の約束をするのです。
胸の奥に残る小さなしこりは、いつまで経っても溶けてはくれませんでした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














