「40万円の見積もり、半分は私が出すね」兄と折半するはずの実家の修繕費。だが、私がもう20万円を振り込んだワケ
見積もりを見て、私から半分を申し出た
2年ほど前、母が所有する古い実家の屋根が傷み、修繕が必要になりました。
業者に見てもらうと、見積もりはおよそ40万円。母だけで用意するのは難しい金額でした。
そこで私は、離れて暮らす兄に電話をしました。
「40万円の見積もり、半分は私が出すね」
母の家のことですし、お互い20万円ずつなら話もまとまりやすいと思ったのです。
兄もすぐに「じゃあ、残りはこっちで持つよ」と答えました。
修繕費は私たち兄妹がそれぞれ支払うことになり、私はパート代から少しずつ貯めていたお金の中から、約束した20万円を先に振り込みました。
ところが、その後も兄の20万円は支払われませんでした。工事は予定どおり進み、残りの支払期限だけが近づいてきます。
母にも夫にも言えないまま、残りも払った
心配した母が兄に連絡すると、「今月はボーナスが減ったから無理」と言われたそうです。
「余裕ができたら払うって言うのよ」
申し訳なさそうに話す母を見ていると、私から兄を強く責めれば、さらに母を悩ませるような気がしました。
夫には、兄がまだ支払っていないことだけ相談しました。
「お母さんが間にいるなら、あまり揉めないほうがいいんじゃないか」
夫も、母を気遣って言ったのだと思います。私もその気持ちは分かりました。
それでも、支払期限は待ってくれません。兄から連絡が来ないまま時間だけが過ぎ、私は結局、残っていた20万円も自分で振り込みました。
母には「兄の分まで私が払った」とは言えませんでした。夫にも、さらに20万円を出したことは話していません。知られれば心配されると思ったからです。
屋根は無事に直り、母は安心して暮らせるようになりました。それはよかったと思っています。ただ、兄から「あのときは悪かった」という一言はいまだになく、40万円のことを思い出すたび、今でも少し複雑な気持ちになります。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














