「いつもここで遊んでるし」車道の近くで走る子どもたちを気にしないママ友。直後に起きた出来事に、見守りの男性が注意した
楽しみにしている息子のために
夕方になると、近所の子どもたちが通学路沿いの広い歩道に集まることがありました。
息子の仲のよい友だちもよく来るので、私もママ友から誘われるたびに顔を出していました。
「今日もみんな来るって。よかったらおいでよ!」
そう声をかけてもらうと、息子は大喜び。友だちと遊べるのを楽しみにしているので、私もなるべく付き合うようにしていました。
ただ、ひとつ気になることがありました。
ママたちは集まるとおしゃべりに夢中になり、子どもたちの様子をあまり見なくなるのです。
子どもたちは歩道で走り回り、ときには道路の近くまで行ってしまうこともありました。
私はママ友たちの話を聞きながらも、子どもたちがどこにいるか気になって、何度も目を向けていました。
その日も、子どもたちは楽しそうに走り回っていました。車道に近づいているのが気になり、私はママ友に声をかけました。
「ねえ、ちょっと道路に近くない?危ないと思うんだけど…」
「えー、大丈夫でしょ。いつもここで遊んでるし」
「でも、車も通るからさ」
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ」
ママ友はそう言って笑い、ほかのママとの話に戻ってしまいました。
私もあまり何度も言うのは気が引けて、それ以上は言えませんでした。それでも、子どもたちから目を離すことはできませんでした。
見守りの男性がかけた言葉
しばらくすると、ふざけ合っていた子どもたちが、勢いよく車道のほうへ走り出しました。
「危ない!止まって!」
私が声を上げると、子どもたちは歩道の端で立ち止まりました。
その直後、車道を一台の車が通り過ぎていきました。
子どもたちは車道に出ていませんでしたが、もしそのまま走っていたらと思うと、ぞっとしました。
「今の見た?危なかったよね」
私がママ友に言うと、返ってきたのは意外な言葉でした。
「でも、ちゃんと止まったじゃない。大丈夫だよ」
「そうかもしれないけど、車が来てたし…」
どう伝えれば分かってもらえるのか、困ってしまいました。
すると、近くの横断歩道にいた見守りの年配の男性が、こちらへ歩いてきました。
男性はママたちに向かって、落ち着いた声で言いました。
「お子さんから目を離さないでください」
突然声をかけられ、ママたちの会話が止まりました。
「さっき、道路のほうへ走っていきましたよね。車も通っていましたし、危なかったですよ」
男性は、子どもたちが遊んでいるほうに目を向けました。
「いつも遊んでいる場所でも、何があるか分かりませんから。ちゃんと見ていてあげてくださいね」
ママ友は何か言いかけましたが、結局何も言わずにうつむきました。ほかのママたちも黙って男性の話を聞いていました。
私は男性に「ありがとうございます」と頭を下げました。男性は軽くうなずくと、横断歩道へ戻っていきました。
それから、子どもたちと集まる場所は、道路から離れた公園に変わりました。
ママたちも、おしゃべりの途中で子どもたちの様子を確認するようになっています。
息子が友だちと楽しそうに遊ぶ姿を見ながら、私も以前より安心して過ごせるようになりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














