元恋人への返済が遅れた夜。「今日、駅前のカフェにいたね」と届いたメッセージ。誰にも告げていない外出を知られていた恐怖
別れて3年、まだ終わらない返済
元恋人と一緒に暮らしていたころ、私の収入は少なく、家賃や生活費の多くを相手に負担してもらっていました。
別れて部屋を出るときも、退去にかかる費用をすべて立て替えてもらいました。
もちろん、返すつもりはありました。
ただ、生活に余裕がなく、一度に返すことはできません。
少しずつ振り込みを続けていましたが、別れて3年たっても返済は終わっていませんでした。
元恋人からは毎月、決まった日の決まった時間にメッセージが届きます。
「今月の分、まだだね」
「ごめん。今日中に振り込むね」
振り込みを済ませると、「確認したよ」と返事が来ます。
別れてからは、返済以外の話をすることもありませんでした。
毎月同じようなやり取りを繰り返すことに気まずさはありましたが、お金を借りている以上、仕方がないと思っていました。
誰にも話していない場所を知っていた
そんなある月、私は仕事を失いました。
収入がなくなり、とうとういつものように返済できなくなってしまったのです。
これからどうしよう。仕事も探さなければいけないし、返済も残っている。
考えることが多すぎて、家にいても落ち着きませんでした。
その日、私は駅前のカフェに入りました。
「お好きな席へどうぞ」
店員さんにそう言われ、日の当たる窓ぎわの席に座りました。
温かい飲み物を注文し、携帯電話で求人情報を眺めます。
けれど、なかなか応募する気持ちになれず、画面を何度もスクロールしていました。
その夜、ベッドに座っていると、いつもの時間に元恋人からメッセージが届きました。
「今月の分、まだだね」
私は少し迷ってから、返事を打ち始めました。
「ごめん。来週には…」
そう入力している途中で、もう一通メッセージが届きました。
「今日、駅前のカフェにいたね」
一瞬、何のことか分かりませんでした。
今日行ったカフェのことだと気づき、指が止まりました。あの店へ行くことは、家族にさえ話していません。
偶然、近くにいたのかもしれない。そう考えた直後、さらにメッセージが届きました。
「窓ぎわの席に座ってたよね。日が当たってたところ」
ぞっとしました。
店にいたことだけでなく、私がどこに座っていたのかまで知っているのです。
なぜ声をかけなかったのか。いつ、どこから見ていたのか。聞きたいことはありましたが、怖くて返事ができませんでした。
私は思わず部屋の窓に近づき、カーテンの隙間から外をのぞきました。
向かいの道には誰もいません。それでも落ち着かず、その夜はほとんど眠れませんでした。
翌朝、私は母に電話をしました。
「急で悪いんだけど、お金を貸してもらえないかな」
「どうしたの?何かあった?」
「前に借りたお金がまだ残ってて。全部返して、ちゃんと終わらせたいんだ」
母は少し心配していましたが、お金を貸してくれました。
私はその日のうちに、元恋人への残りの返済をすべて済ませました。
それ以来、元恋人からメッセージが届くことはなくなりました。
毎月、決まった時間に携帯電話を気にする必要もありません。
ただ、あの日のことは今でも忘れられません。
元恋人がどうやって私の居場所を知ったのか、結局分からないままです。
外を歩いていると、誰かに見られているような気がして、つい後ろを振り返ってしまいます。
あれ以来、カフェでは窓ぎわの席を選べなくなりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














