「ねえ、この店って割引とかないの?」記念日の会計でもクーポンを探し続ける恋人。だが、店員が差し出した箱を見て沈黙
デートのたびに気になる恋人の行動
恋人と付き合い始めてから、少しずつ気になることがありました。
それは、外食のたびに恋人がクーポンを探すことです。
お店に入ると、メニューを見るより先にスマートフォンを取り出します。
割引が見つからないと、決まって残念そうな顔をするのです。
ある日、昼食にファミリーレストランへ行ったときもそうでした。
「あれ、ここ使えるクーポンないのか。もったいないな」
「でも、ここのハンバーグ食べたかったんだよね」
「まあ、そうだけど。割引ある店でもよかったのに」
節約したい気持ちは分かります。
ただ、私が行きたいお店を選んでも、まず値段の話になることが寂しく感じられました。
しかも恋人は、会計のときにもクーポンを探し始めます。
レジの前で何度も画面を操作し、その間、店員さんは待ったまま。
私は申し訳なくなり、横で頭を下げていました。
そんな恋人と、付き合って1年の記念日を迎えました。
せっかくなので、私は少し奮発して落ち着いたレストランのコースを予約しました。
お祝い用に、小さなケーキも持ち帰り用として注文しておきました。
ところが、席に着いた恋人の第一声は、
「ここ、結構高そうだね」
というものでした。
料理が運ばれてきても、恋人はスマートフォンを気にしています。
「ねえ、この店って割引とかないの?」
「今日は記念日だし、気にしなくていいよ」
「いや、使えるなら使ったほうがよくない?」
私はそれ以上何も言いませんでした。
せっかくの記念日なのだから、値段のことを気にせず、一緒に食事を楽しみたかったのです。
会計で恋人が言葉を失った理由
食事を終え、レジへ向かったときのことです。
恋人はまたスマートフォンを取り出しました。
「すみません、これって使えますか?」
店員さんは画面を確認すると、申し訳なさそうに答えました。
「すみません。こちらのコースは対象外なんです」
「あ、そうなんですね。ちょっと待ってくださいね」
恋人は別のクーポンがないか、画面を操作し始めました。
気づけば、後ろには会計を待つお客さんが並んでいます。
「もういいんじゃない?後ろも待ってるし」
私が小声で伝えると、恋人はようやくスマートフォンから顔を上げました。
そのとき、店員さんが小さな箱をカウンターに置きました。
「あと、こちらがお持ち帰りのケーキです」
「え、ケーキ?」
恋人は驚いた様子で箱を見ています。
「うん。記念日だから、用意しておいたんだ」
そう伝えると、恋人は私の顔を見ました。
私は少し迷いましたが、ずっと気になっていたことを口にしました。
「このお店を予約したのは、私だよ」
「うん…」
「せっかくだから、今日は一緒に楽しみたかったんだ。ずっと値段の話をされると、ちょっと悲しいよ」
恋人は何か言いかけましたが、そのまま黙ってしまいました。顔が赤くなり、手に持っていたスマートフォンを下ろします。
後ろに並んでいた女性客が、連れの人と顔を見合わせているのが見えました。
帰り道、恋人は何も言いませんでした。
その夜、私は持ち帰ったケーキを一人で食べながら、これからも恋人と一緒にいたいのか考えていました。
節約することが悪いとは思いません。でも、私が大切にしたかった時間まで、損得だけで考えてほしくなかったのです。
それ以来、私はデートのお店を選ぶのをやめています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














