「もう少し多くしてあげてもよかったんじゃない?」妹の子ども2人にお年玉を渡した私。翌年、母に反論したのは妹だった
台所で言われた「気がきかない」
3年ほど前のお正月、親戚が実家に集まったときのことです。
私には小学生の娘が1人、妹には小学生の子どもが2人います。
その年、私は妹の子どもたちに5000円ずつ、合計1万円のお年玉を渡しました。
妹も私の娘に5000円を包んでくれました。
家ごとの合計額は違いますが、子ども1人あたりは同じ金額です。
私はそれでいいと思っていました。
ところが、その日の夜のことです。
みんなが帰り支度を始めたころ、私が台所で残ったおせちを詰め替えていると、母が入ってきました。
「ねえ、さっきのお年玉だけど、5000円ずつだったの?」
「うん、そうだよ」
「もう少し多くしてあげてもよかったんじゃない?」
思いがけない言葉に、私は手を止めました。
「どうして?1人あたりは同じ金額だよ」
「だって、妹のところは子どもが2人でしょ。何かとお金がかかるんだから」
「でも、それとお年玉は別じゃない?」
「あなたのところは1人なんだし、もう少し気をきかせてもいいと思うけどね」
母はそう言って、台所を出ていきました。
妹の家が大変だという母の気持ちは分かります。でも、私も妹の子どもたちには合計1万円を渡しています。
それなのに、気がきかないと言われたことが、どうしても引っかかりました。
それ以来、正月が近づくと、お年玉のことを考えて少し気が重くなるようになったのです。
妹の一言に母が黙った瞬間
翌年のお正月も、家族で実家に集まりました。
夫たちは隣の部屋で子どもたちとかるたをしていて、居間には母と妹と私の3人がいました。
お茶を配り終えた母が、私の手元にあるぽち袋を見て言いました。
「お姉ちゃん、今年はもう少し多めにしてあげてね。妹のところは2人いるんだから」
私は思わず妹の顔を見ました。
去年も同じことを言われたので、また説明するべきか迷っていたのです。
すると、妹が母に向かって口を開きました。
「お母さん、そんなに気にしなくていいよ」
「でも、あなたのところは2人もいるでしょ」
「うん。でも、お互い同じ額で十分だよ」
妹は続けました。
「子ども1人ずつ同じ金額にしてるんだから、それでいいじゃない。お姉ちゃんには普段から助けてもらってるし」
「でもねえ……」
「うちに子どもが2人いるからって、お姉ちゃんが多く出す必要はないよ。お年玉のことは、私たちで決めるから」
妹の口調は穏やかでしたが、はっきりとした言葉でした。
母は少し驚いた顔をしていましたが、それ以上は何も言いませんでした。湯のみを手に取り、黙ってお茶を飲み始めました。
私も妹がどう考えているのか、直接聞いたことはありませんでした。だからこそ、同じ考えでいてくれたことが本当にうれしかったのです。
その後も、私たちは子ども1人あたり同じ金額のお年玉を用意しています。
今年のお正月も、妹と同じ金額のぽち袋を座卓に並べました。母は向かいに座っていましたが、もう金額について何も言いませんでした。
以前のように、お年玉のことで気を重くせずに正月を迎えられることが、何よりうれしく感じています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














